お久しぶりです。夏から秋にかけて、月下美人の花の魅力にとりつかれたHANAです。
これまでこのブログでも何度か紹介してきましたが、我が家ではベランダで月下美人という植物を育てています。
この花は、純白の大輪の花で、爽やかな甘い香りをあたり一面に漂わせます。
しかも花の咲き方がとてもユニークなんです。
バラやヒマワリのように、日がたつにつれて徐々に花が開いていくのではなく、開花をむかえたつぼみは、その日の夜に花開き、満開を迎え、翌朝にはもうしぼんでしまいます。咲いている姿を見られるのは一夜限り、そんなはかない花なのです。
そんなこともあって、毎年夏になると開花を心待ちにしています。
つぼみがついたら大喜びで、開花の晩には鉢植えを部屋の中に持ち込んで家族みんなで月下美人の鑑賞会。
そんな特別な花なのです。
そして、今年の話です。
と、その前に、月下美人の花についてもう少し詳しく紹介しておきます。
月下美人ってどんな植物？
月下美人はサボテン科の常緑多肉植物で、原産地はメキシコから中南米の熱帯雨林地帯です。
平たく緑色の細長い葉をしています。が実は、葉のように見えるのは茎で、葉状茎と呼ばれています。その葉状茎が大きくなると、縁のくぼみから芽が出て（写真下）、芽が伸びて葉状茎になる、その繰り返しで大きく育つのです。
こんな風に、長細い葉と葉が連なったような形をしています。
そして、夏が近づく頃、栄養状態の良い葉状茎には花芽がつきます。
これが花芽です。
葉状茎の芽と比べると、赤いフサのような形をしているのですぐにわかります。
そしてこの花芽は次第に大きくなり茎が伸びて長くなります。
ある程度の長さまで伸びるとつぼみが膨らんでくるんですね。
そして、ふくらんたつぼみの先がグイッと上を向いて、その先に白い花びらが見えてきたら、もうすぐ咲くよ、というしるし。
もうすぐですよ！ という状態がこちらの写真です。
上のつぼみは、この数時間後、夜になって開花しました。
日が暮れてあたりが暗くなると、月下美人はゆっくりとつぼみを開き始めるのです。
月下美人の花、ご覧ください！！
お待たせしました。
ここからは6月から11月にかけてわが家で咲いてくれた6つの月下美人の花をすべてご覧いただきましょう。
6月10日、1つ目開花
7月24日、2つ目開花
9月8日、3つ目開花
9月30日、4つ目、5つ目が同時に開花
9/30（左側）
9/30（右側）
11月2日、6つ目が開花しました～！
6年分の花をワンシーズンで見たような気分です。
咲き過ぎじゃないかって、
本当に驚いています。
今年はいったいどうしたんだ！？
いったい何があったの？
まさか、今年で最後（咲き終わったら枯れてしまう）なんてことないよね？
と不安になりましたね。
でもご安心を。
花が終ったあと、新たな葉状茎がニョキニョキと伸びてきているので、大丈夫みたいです。
ではなぜ6つも咲いたのか？
自慢じゃないけど、手入れに関しては、全然マメではありません。
伸びすぎた葉状茎を適当に切ったり、カイガラムシを歯ブラシで落とす、くらいしかやっていなかったので。
あとは、花が終るたびに肥料をあげたことくらいでしょうか。
本当ならば、大きくなったら2～3年に一度は植え替えをした方がよいのですが、10年くらい放置してしてますから。
ただ、若い株には花芽がつきにくいと聞いたことがあります。
そういう点では、ウチのは20年選手ですから、株が成熟していて花をつける栄養が十分に蓄えられていたのかな、と思います。
あとは、水をやりながら、カイガラムシを落としながら、
また花が見たいな～
咲いてくれるとうれしいな～
と話しかけていたのが効いたのかもしれません。
さいごに余談になりますが…
１１月１日、６つ目の花が咲く前日ですが、その夜、娘と私はあるグループのライブ配信を見ておりました。２６年前のこの日に結成され、２６年後の同じ日に解散した、そして２６年間、メンバーが一人も欠けることなく続いた６人のアイドルグループです。
実は最後の６つ目のつぼみなんですが、これは１１月１日にはかなり膨らんで上を向いていて、今にも咲きそうな感じもしていたんです。でも、その日は咲かずに２日に咲きました。
おかげで、解散ライブで年甲斐もなく涙した私ですが、６つ目の花で慰められました。奇しくも６つ目の花に癒されたというのも、これまた不思議、６つながりで何かの縁かと思ってしまいます。
とにもかくにも、今年、我が家の月下美人は美しい花を６つも見せてくれてました。
これまでは、咲いたり咲かなかったり、枯れそうになったこともありましたが、大切に育ててきてよかったな、と思いました。
よくやった！
お疲れさま！
そしてありがとう！
【植物観察日記】月下美人・ついに花が咲きました - HANAのおと
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