ルビー色のハーブティーのこと
ローズヒップとハイビスカスをブレンドしたハーブティーがお気に入りです。
ルビーのように澄んだ赤い色、このハーブティーは見ているだけで元気になれそうです。
【ストレス解消】お気に入りのハーブティー、すっぱいのが効くの! - HANAのおと
この赤い色は、アントシアニンという色素に含まれているものです。
ハイビスカスの原産地は主に中国、スーダン、エジプトですが、産地によって赤い色が微妙に違うんだとか。
中国産は紫に近い暗い赤、スーダン産は赤みがかったオレンジ、エジプト産は両者の中間くらいの色をしているのだそうです。
私はこの赤い色を見て、このお茶はてっきりこの花から作っているのだと思っていました。
これぞハイビスカス、南国の花!!
出典 Pixabay
でもちがったんだよね。
ハーブティーのハイビスカスの花は赤くない
下の写真をご覧ください
ハーブティーのパッケージです。
ローズヒップの実とハイビスカスの花の絵があります。
赤い実はローズヒップ、そしてハイビスカスの花はというと・・・
赤くなーい!!
そうなんです。
ハーブティーに使われるハイビスカスはローゼル種といわれ、園芸店でみかける観賞用のハイビスカスとは違うものでした。
大きな勘違い
ローゼルはこんな花をつけます。
出典 写真AC
ハイビスカスティーに用いられる花は、通常、ローゼル(Hibiscus sabdariffa) と呼ばれるフヨウ属のものである。
日本では、そのなかでも熱帯および亜熱帯性のいくつかの種がとくに「ハイビスカス」と呼ばれ、南国のイメージをまとった植物として広く親しまれている(Wikipediaより)
食用に使われるローゼル種の花は観賞用に比べると小さく、淡いピンクやクリーム色をしています。
赤いのは真ん中の部分だけだね~
ハーブティーのハイビスカスは花じゃない
さらにもう一つ、ハーブティーに使われているのはハイビスカスの花ではないのです。
じゃあどこなのか、というと”ガク”です。
”ガク”というのは、花びらの付け根にある花びらを支えているところ。
花が咲き終わって落ちた後、ガクがふくらんで果実状になるそうです。
実物の写真はこちら
出典 写真AC
この外側の赤い部分をはずしてハーブティーに使うのです。
確かに、色が濃い、この色だね。
でもハイビスカスはいいこといっぱい!!
そんなハイビスカスティーのはたらきについて紹介します。
ハイビスカスは酸味が強くクエン酸が多く含まれているので、疲労回復や食欲増進の働きがあります。
また、カリウムが多く含まれているので利尿作用があり、むくみや二日酔いに効果的で代謝改善作用もあります。
さらに、アントシアニンは眼精疲労を軽減するのにも役立ちます。
そして、ビタミンCが豊富で肌荒れを抑える効果があります。
ハイビスカスといっしょにローズヒップがブレンドされているのは酸味を抑えて飲みやすくするるため。ローズヒップにもビタミンCが豊富にふくまれています。ハイビスカスのクエン酸でビタミンCが吸収されやすくなるという相乗効果も期待でます。
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