(2020/2/29更新)
『カカオでからだの劣化はとまる』(井上浩義 世界文化社)という本を読みました。
著者は慶應義塾大学医学部教授で、ナッツや油の研究の第一人者です。
さまざまなメディアで取り上げられているカカオの健康効果。
この本は、シンプルで、だれにでもわかりやすく書かれています。
例えば
★腸内環境を整え、便通を促し
★肌のターンオーバーを早め、
★動脈硬化を予防して、
★抗酸化作用があり、
★ダイエットにも効果的、
など、ほかにもカカオを食べると得られる嬉しい効果について、解説されています。
カカオの栄養について一部ご紹介
ここでいうカカオとは、ココアパウダーやチョコレートの原料であるカカオマスのこと。カカオがもたらす栄養成分の一部を紹介します。
食物繊維
カカオの食物繊維はほとんどが不溶性の食物繊維です。食物繊維といえば腸内環境のパートナー。保水性が高く、胃や腸でふくらみ腸を刺激して便通が促進されます。また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体外に排出するため、腸をきれいにする働きもあります。さらに、大腸内の細菌によって発酵・分解され、腸内の善玉菌のエサになるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されるというわけです。
食物繊維豊富な野菜の代表格といえば、ごぼう。ごぼうはカカオと同じ不溶性食物繊維が豊富です。
100g中に含まれる量を比べてみるとカカオは16.9g、ごぼうが5.7gで、カカオはごぼうの約4倍の食物繊維が含まれているというわけです。
ビタミンEについて
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、老化を促す因子である活性酸素を抑えて体内の不和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあります。その働きには、動脈硬化、心筋梗塞などを予防する効果があります。また、血管を酸化から守り、身体の末端にある末梢血管を広げ、血行をよくする働きもあります。血液循環がよくなることで、筋肉疲労や頭痛にも効果があるといわれています。100g中の含有量を比べると、ビタミンEの豊富な野菜、かぼちゃは5.1mgなのに対しカカオは13.4mg、カカオはかぼちゃの2.5倍です。
マグネシウムについて
マグネシウムは エネルギー代謝やタンパク質合成などの生命維持と、細胞機能を維持するのに不可欠なミネラルです。不足すると筋肉の痙攣や不整脈などの疾患、動脈硬化の危険性、老化の進行、集中力がなくなりイライラする、気分が憂鬱になりやすい、まぶたがピクピクする、足がつるといった症状がみられます。
100g中のマグネシウム含有量が多い食品は、なまこが160mg、しらす干し130g、納豆100mgなどですが、カカオは315mg含まれています。(摂取基準量は成人男性で350mg前後、女性で270~290mg)
鉄分
不足すると貧血になりやすい鉄分。女性は特に不足しがちになるといわれています。鉄分が豊富な食品といえばレバーです。100gの豚レバーには13mg、カカオには14mgの鉄分が含まれています。(成人女性の摂取推奨量は10.5~11mg。成人男性の7.0mgより多くなっています)
カリウム
カリウムは新鮮な野菜や果物に多く含まれ、高血圧の改善に効果があるといわれています。カカオ100gには2800mg、ちなみにパセリでは1000mgです。
ポリフェノール
歳を重ねるごとに体が酸化していくのを防止してくれるポリフェノール。カカオチョコには赤ワインの16.3倍のポリフェノールが含まれています。
ほかにも、カカオが持っている健康維持につながるありがたい効果について、読みやすくまとめられています。
私自身、チョコレートは太る、虫歯になる、というイメージをずっと持っていましたが、この本を読めばそれが誤解だったと知りました。
朝食のココアで健康効果に期待大!
私は毎朝ココア入りのおからのケーキを食べています。
このケーキを食べるようになってから、少し肌の荒れがおさまってきたり、風邪ひかなくなったり、口内炎できなくなったり。
「血管にいい」とか「血液サラサラ効果ある」とか情報に影響されて、材料がどんどん増えました。ココアのほかにもバナナ、シナモン、ゴマ、豆など。
効果なかったらやめよ、
美味しくなかったらやめよ、
と思ってたのですが、やってみたら
お、こっちのほうがおいしい!
という結果だったので、トータルすれば私の体調にはよかったみたい。
これは続けていかなくちゃ、やる気満々、続ける意欲がわいてきました!
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