今年は新年早々から、震災や事故など思わぬ災害が発生し、心がざわざわと落ち着きません。
一昨日の、東北方面の新幹線の停電事故で終日運休もまた然り。
そして、新型コロナ。
感染者は相変わらず増え続けている、そんなニュースが飛び交うさなか。
私もとうとう新型コロナに感染してしまいました。
年が明けて10日ほどたったころです。
最初はのどがイガイガするな、という程度で、いつもの薬を飲めば治るさ、とそれほど気にも留めていませんでした。
ところが、翌日、38.0℃の発熱。
もしかしたらインフルエンザかもしれない
と思い始め、仕事に影響が出ないうちにと病院へ。
インフルエンザと思いつつも(念のために)一度にインフルエンザと新型コロナの感染がわかる抗原検査を受けました。
鼻の奥グリグリするやつね
そして15分後
判定結果は陽性でした。
出ましたね、コロナです
と、医師の先生は割とあっさりおっしゃいました。
え、(インフルじゃなく?)そっちですか?
はい、ここに赤い線が出てるでしょ。新型コロナですね。
見せられた検査キットには、インフルエンザの判定窓は白、新型コロナの丸い窓には赤いラインがくっきり入っていました。
隔離は必要ですか?
いいえ、感染力も強くないので大丈夫です。
薬を出しますが、風邪の症状を抑えるのと同じ薬なので、症状がよくなったら飲まなくていいですよ
とも言われました。
そんなに大げさにとらえなくても大丈夫ですから、というニュアンスで、患者の私は拍子抜けでした。
家を出る前に、長女に言われたんです。
インフルじゃなくてコロナだよ、私のときとおんなじ
って。
でも、自分の行動を思い出しても、まったく身に覚えがありません。
いったいどこでもらってしまったのやら。
半年以上もコロナの後遺症でしんどい思いをしている長女のこともあって、手洗い、うがい、二重マスクを徹底していたつもりだったんですが。
ショックというより悔しかったです。
症状は、38℃の熱とのどの痛みが少々、咳はたまに出るくらいでした。
風邪の症状とほとんど変わらない。
3日目には熱が下がり、やれやれと思った矢先
朝起きたら、突然、のどがひりひりと焼け付くような、異常な痛みを感じました。
なんじゃこの痛さは!?
とびっくりしました。
治ったかなと思ったらまた別の症状が出てくるとは、やはり風邪とは違うんだなと実感しました。
声を出すのも水を飲むのもつらかったです。
メモ用紙に
急にのどが痛くなって、しゃべれない
と書いて見せると、経験者の長女は
そういうもんだよ
しばらくしたらおさまるから
といたって冷静な対応でした。
実際、のどの痛みは2日ほどで徐々におさまってきました。
すると次は咳がでて、出始めると発作のように止まらなくなるのです。
特に横になって寝ようとすると
ゲホゲホ、ゲホゲホゲホゲホ…
という具合で、睡眠が妨げられました。
発熱から1週間で職場には復帰しましたが、いまでも突然、咳の発作が起きてしまうことがあります。
熱が下がって5日目、今度はにおいがわからなくなっていることに気が付きました。
熱があっても、のどが痛くても、嗅覚は正常だったのに。
歯を磨いていて、歯磨き粉のミントの香りがしないので、
おかしいな、
と。
それで気付いたのです。
カレー粉の缶のフタを開けて鼻を近づけても、やはり、遠くの方でカレーのかすかな香りがするようなしないような…
この先、においがわからなかったらどうなるんだろう?
味覚もなくなっていくのかな?
どんどん不安に駆られる私に
においを覚えているんだから大丈夫。戻るよ。
と長女の一声。
普段は後遺症でつらそうなときもあるのですが、この時の長女はとても頼もしかったです。
おかげさまでそれから3日ほどたったら、においがわかるようになっていました。
なくなるのが急なら、復活するのも突然でした。
今は咳が出る以外は普通の状態に戻りました。
倦怠感もありません。
でも、もしかしたら自覚がないだけで、どこかで何かがまだくすぶっているかもしれません。
感染前の自分の生活を振り返ってみると、睡眠不足が続いていて、かなり疲れていました。
ですから病後は、睡眠時間はしっかり確保するようになりました。
感染後しばらくは起きられない状態ながらも、心のどこかで
こんなにゆっくり寝られて幸せだな
と思っていたのも事実なのです。
よほど疲れていたのだと思います。
睡眠時間はしっかりとりなさい
自分のことは自分で守りなさい
と誰かが教えてくれたのだと感じました。
年初から痛い思いをしましたが、自分の身体は自分で大切にしなければいけない、と深く肝に銘じる貴重な学びがありました。
そして、寝込んでいる間に励まし、いろいろと面倒を見てくれた長女には、とても感謝しています。
昨日から大雪のニュースが流れています。
みなさまもお体、ご自愛くださいませ。