ここ数年は、実家で年を越し、石山寺に初詣に行っています。
石山寺は紫式部が源氏物語の構想を練った場所として地元では有名なお寺。
今年は大河ドラマの影響で、紫式部推しの幟が周囲に目立ちます。
私が子どもの頃は、行けばすぐにお参りできたのに、いつ頃から本堂から長蛇の列が伸びるように。
並ぶのが嫌いな私、それ以降は混雑しない時間帯を探して行くようになりました。
80歳を越えた両親も、初詣の人が少なくなった1月半ば以降に参拝します。
そんなわけで、今年は次女と二人で閉門時間まで1時間切った頃を狙って行ってきました。
石山寺は琵琶湖から流れ出る唯一の川、瀬田川の西岸にあるお寺で天平19(747)年に建てられたと伝えられる歴史あるお寺です。
入り口の山門の両脇には鎌倉時代の仏師、運慶・湛慶の作と言われる仁王像が祀られています。
門を入って石畳を進むと、公風園・白耳亭の門が開いていました。
この門が開いているのは初めてでした。入れませんでしたが、砂利が敷かれた庭の先に黒いものが見えました。
なんと、雅な牛車が置かれていました。
その先には子育て観音様、そして右手前には本堂へ続く石段があります。
その石段を上ると右手に毘沙門堂、左手に蓮如堂というお堂が向かい合わせに建っています。
そして、正面には壁のようにそそり立つ硅灰岩の眺め。
高いところに見えるのは多宝塔です。
そしてさらに石段を上ると本堂があります。
本堂の一角には「源氏の間」といって、紫式部が『源氏物語』の構想を練ったと伝えられる部屋があり、紫式部の人形が飾られているのですが、この人形がまさかの不在でした。
紫式部人形修復中
3月18日に戻ります
今まで何十回とお参りに来ていますが、紫式部人形が不在だったのは初めてです。
今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」のヒロイン、吉高由里子さん演じる紫式部が、この時期に不在って、まずいんじゃないの?
ちなみに、こちらのお人形、修理前はこんなお姿でした。
3月18日に戻るそうです。
新しい紫式部はどんなお姿なのでしょうか。
楽しみです!
さて、本堂を出て順路をたどると、
鐘楼を経て
多宝塔へと続きます。
この近くに月見亭があり、そこが境内でいちばん高い場所。
ここから見下ろす風景には瀬田川、瀬田の唐橋、近江大橋、そして晴れていれば比叡山も見ることができます。
ここから梅園を通って下ります。
最後に大黒天を拝んだら、入り口の門に続く道に戻ってきました。
すでに閉門時間を過ぎており、門は閉じられていました。
内側と外側から閉門している門を撮るという貴重な体験ができました。
曇りがちのお天気でしたが、人もまばらな時間帯で、のんびりお参りできました。
おみくじを引いたら、番号は違えども母娘そろって「大吉」を引き当てました。
「学」
我が道を愚直に進め
不可能に見えることも情熱を持って学び続けなさい
とのお言葉
励みます。