「豆乳」って体にいいのはわかってるんだけど飲みにくいんだよね~
かつてはこんな声も聞かれましたが、今は料理やお菓子にも使われるようになり、以前よりもぐっと身近に感じられるようになりました。
でも、もっとたくさんの人に、豆乳を飲んでほしい!
という思いから、新しい味の豆乳飲料が続々と開発されているようです。
実は、前回、CMでも話題の豆乳飲料中から3つの味を選んでアイスを作って食べくらべてみました。
その時の様子はこちらからご覧になれます。
結果は、どれも予想外のおいしさで大満足。
ただひとつ気になったことがあったので、調べてみました。
豆乳飲料の糖質ってどれくらい?
気になったのは、ズバリ、「甘さ」です。
後味が「甘いなぁ」と感じました。
もう少し甘さ控えめでもいいんじゃないかと。
凍らせて「甘い」と感じたということは、そのまま飲めばもっと甘く感じるはず。
なぜなら、舌の甘味を感じる受容体は15℃から35℃の温度域で温度が高いほどよく活性化するからです。
冷たいジュースがぬるくなったのを飲んだら甘かった
とけたアイスは甘すぎる
そんなふうに感じたことはありませんか?
それは、冷たすぎて舌が鈍感になっているからなんです。
話を豆乳飲料に戻します。
豆乳飲料がどれくらい甘いのか、
先の3種類(プリン味、ブラックチョコ味、ソーダ味)について食品成分表を調べてみました。
それが下の表です。
プリン | Bチョコ | ソーダ | 調製豆乳 | 無調整豆乳 | |
---|---|---|---|---|---|
熱量 | 118kcal | 104kcal | 98kcal | 116kcal | 113kcal |
たんぱく質 | 3.9g | 4.2g | 2.3g | 7.0g | 8.3g |
脂質 | 5.2g | 3.3g | 1.5g | 7.7g | 7.3g |
―飽和脂肪酸 | 0.87g | 0.50g | 0.19g | 1.22g | 0.95g |
コレステロール | 0mg | 0mg | 0mg | 0mg | 0mg |
炭水化物 | 16.0g | 16.5g | 20.7g | 4.8g | 3.7g |
うち糖質 | 11.8g | 12.1g | 16.9g | 4.4g | 3.3g |
うち食物繊維 | 4.2g | 4.4g | 3.8g | 0.4g | 0.4g |
食塩相当量 | 0.38g | 0.23g | 0.076g | 0.46g | 0g |
カリウム | 194mg | 246mg | 114mg | 329mg | 425mg |
イソフラボン | 25mg | 25mg | 13mg | 45mg | 58mg |
ポリフェノール | 181mg | ||||
カルシウム | 109mg | 34mg | |||
マグネシウム | 42mg | 56mg | |||
鉄 | 0.9mg | 1.1mg | |||
レシチン | 324mg | 421mg | |||
大豆サポニン | 77mg | 92mg |
注目すべきは炭水化物に含まれる糖質の量(赤字)です。
かなり多いですね。
3g入りのスティックシュガーでたとえると、プリンなら4本弱、ブラックチョコなら4本、ソーダに至っては5本でも足りない計算になります。
調製豆乳、無調整豆乳と比べてみると、一目瞭然、豆乳と豆乳飲料とは全く別物と考えた方がよさそうですね。
調製豆乳とは大豆の青臭みを抑えてまろやかな味にしたもの
原材料 大豆(カナダ又はアメリカ)(遺伝子組換えでない)、砂糖、米油、天日塩/乳酸カルシウム、乳化剤、糊料(カラギナン)、香料
無調整豆乳とは大豆と水だけで作られたもの
原材料 大豆(カナダ又はアメリカ)(遺伝子組換えでない)
調製と無調整、「せい」の字が違うんだね!
甘さをおさえる添加物
食べくらべた時、プリンより甘さが控えめだと感じたブラックチョコですが、この表で見るとプリンは11.8g、ブラックチョコは12.1gとわずかながらプリンの方が糖質が少ないのです。それなのにどうしてプリンの方が甘く感じたんでしょう?
その原因は原材料にありそうです。
プリンの原材料
大豆(カナダ又はアメリカ)(遺伝子組換えでない)、砂糖、水溶性食物繊維、米油、天日塩/乳化剤、乳酸カルシウム、香料、糊料(カラギナン)
ブラックチョコの原材料
大豆(カナダ又はアメリカ)(遺伝子組換えでない)、砂糖、水溶性食物繊維、カカオマス、ココアパウダー、天日塩、寒天、米油/糊料(セルロース、増粘多糖類)、乳化剤、香料、乳酸カルシウム、苦味料
苦味料(くみりょう)とは、食品に食品に「苦味」をつける食品添加物。チョコの味をよくするのは「テオブロミン」、ビールの味に特徴を持たせる「ホップ」ほかにもいくつかの苦味料があるそうです。
この苦味料の働きで、甘味がほどよく調和されて、プリンほど甘く感じなかったのかもしれません。
バニラアイスVS豆乳ソーダ味
では、豆乳飲料比べでいちばん甘かったソーダ味と明治スーパカップバニラ味で糖質量を比べてみるとどうでしょう?
ソーダ味は16.9gでした。
明治スーパーカップ《バニラ》(200ml)の糖質量は
35.3g!!(゚Д゚;)
なんと、スティックシュガー12本弱でした。(HPより)
多いだろうな~と予想はしていたけれど、数字を見ると、
これはヤバい、食べてはいけないものだった…
と思ってしまいました。
でも、だからと言ってガマン、ガマンでは楽しくない。
要は、バランス。
多く摂ってしまったら、翌日は減らす、そしてその逆も然り。
自分の好きな食べ物にどんなものがどれくらい使われているかを知っていれば、
今日はここまでにしておこう。
という規制がおのずとかかりますよね。(と思います)
豆乳飲料も、一人でごくごく毎日飲んでしまうのはよくないですが、アイスやプリンにして1本を何人かでシェアしたり、1週間に飲む量を決めておくなどして上手につきあえば楽しみも増えていいんじゃないかな~と思います。
甘いものに限らず、なんでも摂り過ぎには要注意、ということですね。
参考