東京在住の私、実家は大津市(滋賀県)にあります。
実家では両親が暮らしています。
二人とも80歳を越えましたが、元気でいてくれるのでとてもありがたいと思っています。
とはいえ80歳をすぎていますから、体のあちこちに不具合が出ててくるのは仕方のないこと。
そこで(仕事のシフトをなんとかして)毎週とはいかないまでも、月に1度は帰れるといいな、いや帰ろう!と決めました。
東京から大津まで行くには、新幹線で京都まで行って在来線に乗り換える方法が早くてラクなのですが…。
でも新幹線って高いんだよね
そこで新幹線の格安きっぷはないものかと検索。
この記事では、東京から京都まで、私が実際に利用した新幹線のお得なサービス「ぷらっとこだま」を紹介します。
新幹線が安くなる「ぷらっとこだま」とは?
「ぷらっとこだま」は、JR東海ツアーズが販売している旅行商品です。
片道の「こだま」に乗車するツアーで、正確にいうと「きっぷ」ではありませんが限りなく「きっぷ」に近いものです。
「ぷらっとこだま」とは
・こだま号の片道普通車(又はグリーン車)の指定席と1ドリンク引換券がセットになった旅行商品
・東京~新大阪の一部区間に設定されている
・希望する列車の空席状況がリアルタイムに表示され、希望の席を予約できる(早い者勝ち)
・出発日の1か月前(前月の同じ日)の11時から購入可能。申込締切は出発前日22:00まで。
・申し込みは、JR東海ツアーズの窓口、コールセンターまたはウェブサイト、JTB各店・JTB総合提携店のみ。《注》JR各駅の窓口では販売していない
「きっぷ」じゃないから駅の窓口では購入できないんだね
「ぷらっとこだま」利用可能区間
ぷらっとこだまが利用できるのは、こだまが停車する駅ならどこでも可能なわけではありません。
利用できるのは
東京・品川駅、新横浜駅、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪
の区間のみ。
ただし、東京・品川~新横浜間、静岡~浜松間、京都~新大阪間の設定はありません。
「ぷらっとこだま」主な料金プラン
主な普通車の料金プランは下記のとおり。
通常期と繁忙期で料金が異なりますが、子ども料金は同じです。
( )内は子ども料金
通常期
(2022年)3/12~18、3/22~4/26、5/9~7/15、7/19~22、7/25~29、8/1~5、8/8、8/9、8/22~26、8/29~9/16、9/20~22、9/26~30
東京ー名古屋 8,600円(5,700円)
東京ー京都 10,600円(7,200円)
東京ー新大阪 10,800円(7,400円)
繁忙期
(2022年)3/19~21、4/27~5/8、7/16~18、7/23、7/24、7/30、7/31、8/6、8/7、8/10~21、8/27、8/28、9/17~19、9/23~25
東京ー名古屋 9,800円(5,700円)
東京ー京都 12,000円(7,200円)
東京ー新大阪 12,400円(7,400円)
その他詳細はこちら
☟☟☟
「ぷらっとこだま」注意点
ぷらっとこだまについて、利用するときの注意点がいくつかあります。
乗降駅までの区間料金は含まれない
池袋からJRを利用して東京駅から新幹線で京都まで行く場合、JRの乗車券なら池袋から東京駅までのJRの運賃も乗車券に含まれています。
でも、ぷらっとこだまでは、池袋から東京駅までの運賃は別途支払いが必要になります。
当日は購入できない
JR線のきっぷのように、その日に乗車する分を当日購入することはできません。
乗車する日の前日までに購入しないといけません。
指定した新幹線以外は自由席でも使えない
指定した車両に乗れなかった場合は、あらたに乗車券、特急券を購入する必要があります。
また、予約した席以外は、たとえ空いていても別の席への移動はできません(私が乗車時、乗務員がチェックしていました)
自由席への移動もできません。
途中乗降はできない
購入したチケットに記載された駅以外では乗降できません。たとえ区間内であっても、記載された駅でない場合は、出発地からの乗車券と特急券を別途購入する必要があります。
購入後の変更ができない
チケット購入後に利用人数、乗車日、列車、区間、座席位置等の変更はできません。
変更したいときは、新たに予約して、不要な予約を取り消すという方法になります。
乗車日の前日から起算してさかのぼって10日目より取消料がかかります。
JRの駅の窓口ではチケットを受け取れない
ツアーチケットは、きっぷではないのでJRの駅の窓口では受け取れません。
また、受取箇所によって受取可能な期間が異なります。
・「指定席券売機」「受取専用機」は、乗車日7日前から受取可能
・「JR東海ツアーズ店舗」は、乗車日1ヶ月前から受取可能
※受取期間より前に受け取ることはできません。
ここまで、ぷらっとこだまについて簡単に説明してきましたが、ここからは、私の体験談をお話しします。
ぷらっとこだまを使ってみた!
まずはチケットの購入から
私はネットで購入しました。
ネットで購入の流れ
JR東海ツアーズのホームページからぷらっとこだまを選択
☟☟☟
1 乗車日、乗る駅と降りる駅、出発時刻(6時~22時から選択)を選んで入力後、検索します。
2 示された列車名の中から自分の希望を選択
3 人数、普通車またはグリーン車、座席位置(窓側、中央、通路側、おまかせ)を選択
4 購入手続きへ
5 予約完了メールが届く
という流れになっています。
購入後の変更はできないので、往復で購入するときは行先をちゃんと確認しましょう!
チケットの発券
ネットで購入したチケットの受け取りには、予約内容確認画面に表示される受け取りコード(QRコード)と確認コードが必要です。
購入後に届く予約完了メールには、URLが添付されています。
そのURLから2種類のコードを確認し、あらかじめ画面を保存するか控えておくと発券がスムーズにできます。
私は、東京駅の新幹線改札口を出たところにあるJR東海の指定券発売機で発券しました。
受け取り場所はホームページに詳しく書かれていますが、私は駅員さんに「JR東海の発券機どこですか?」って聞いちゃいました。その方が手っ取り早かったので。
その発券機はこちらです。
画面の右下に「JR東海ツアーズ乗車票受取」と表示されたボタンがありますね。
赤で囲んだところをタッチして、右下にあるコード読み取り口にQRコードをかざし、出てきた画面に確認コードを入力。確認して発券ボタンを押すとチケットが2枚出てきます。
乗車券とドリンク引換券です。
(上の写真は今回のチケットではありません)
ドリンク引換券でソフトドリンクや酒類をゲットすることができます。
引き換え可能なドリンクは次の通り。
「660ml以下のソフトドリンク、350ml以下の缶ビール(一部商品はロング缶も可)、500ml以下の酎ハイ、発泡酒」です。また、1ドリンク券+180円で187mlのワインに引換可能です。 引換場所は、東海道新幹線(東京~新大阪間)各駅にあるJR東海ツアーズが指定した、「クーポン券引換店」のステッカーが貼ってある売店でご利用いただけます。(JR東海ツアーズHPより)
ドリンク引換券が使えるのはJR東海ツアーズ指定の東海キオスクなどの駅売店です。
私が利用した東京駅の八重洲中央口のJR東海の発券所は、通路を挟んで向かい側にJR東海のキオスクがあり、ドリンクもそこで交換できました。
ドリンク引換券が使える店舗には、下のようなステッカーが貼ってあります。
乗ったのは「こだま」、車両は「のぞみ」N700S!!
指定席も取ってあるので、発車5分前にホームに出て余裕で乗車しました。
いつもは自由席だから並ぶんだけど、余裕だったね
その車両が、N700S、という車両の7号車でした。
広々とした車内の空間、フロアも座席もきれい。
電光表示の文字が大きい
のぞみ車両と同じでした。
そして、(後でわかったことですが)7号車、8号車はビジネスマン向けに特別仕様になっています。
たとえば
窓側、通路側それぞれのひじ置きの下にコンセントがあります。
そして
S Wi-fi for biz が使える。
S Wi-fi for biz は時間制限がないWifiサービスです。
そのほかには、7号車の到着場所はホームなかほど、エスカレーターのすぐ近くです。
降りてからの移動時間がとてもスムーズ!
いつもは自由席だから、ホームの端からてくてく歩いてるけど、乗り換えも早くてよかったね
N700S車両はのぞみ、ひかり、こだまで使用されていて、JR東海のホームページから運行予定が分かります。
早めに予約すれば、N700Sの7号車を予約できる可能性が高くなりますよ。
所要時間は?
東京から京都まで、新幹線の各駅停車で3時間37分でした。
※途中、時間調整で5分程度停車する駅がいくつかあるので、所要時間は列車によって若干ちがってくるかもしれません。
本を読んだり、うとうとしたり、動画を見たり、うとうとしたり、で、まったく退屈しませんでした。
あれ、もう着いたの? というのが実感です。
どれくらい安くなった?
プラットこだま(繁忙期) 東京~京都 12,000円
プラットこだま(通常期) 東京~京都 10,600円
通常料金で東京~京都だと
乗車券 8,360円
特急券 4,960円(指定席の場合5,690円)
合計 13,320円(14,050円)
自由席利用の場合だと1,320円、指定だと2,050円、お安くなりました。
今回は繁忙期だったのでこれだけですが、
通常期だと自由席利用と比べても2,720円、指定だと3,450円もお安くなるんです。
「ぷらっとこだま」のまとめ
今回紹介した「ぷらっとこだま」、東京ー京都を行き来する私にとっては、なかなかお得なプランでした。
3時間半あればじっくり本を読むこともできるし、見逃し配信の動画も見れます。
普段、そんなにゆっくりした時間を持てていない私にとっては、ご褒美をもらったも同然、快適な時間でした。
車両については、ほかの車両も使われているので、いつもN700の車両に当たるとは限りませんが、私は2往復、4回連続で当たりでした。
また、座席を予約する際、男女を入力するのですが、そのせいか、私の隣はいつも女性でした。ちょっとしたことですが、よかったです。
1分1秒でも早く目的地に着きたい、という人にはおすすめできませんが、
少し時間はかかってもお得に新幹線を利用したい、という方にはおすすめのプランです!
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昭文社 旅行ガイドブック 編集部 (編集)
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富田 松雄 (著), 新幹線EX編集部 (編さん)