東京は朝から快晴、最高気温は36.8度の猛暑日。
そんな午後の昼下がり、娘と約束していた原宿に出かけました。
ところがお目当ての場所は休業日。
この暑い中、何のためにここまで来たのよ?
このままでは帰れないよ
というわけで、ちょっとお散歩して帰ることに。
原宿といえば若者の街ってイメージですが、駅の反対側には明治神宮があります。
初詣や七五三参りなどで何度か訪れたことがありますが、最近はずいぶんご無沙汰していますので、寄ってみることにしました。
ある真夏の日の明治神宮
最初の大きな鳥居をくぐると、そこは緑に囲まれた別世界です。
砂利が敷き詰められた広い参道は背の高い樹々の枝で覆われてうす暗く、空気がひんやりと感じられました。
頭上高く伸びた枝は、緑のトンネルのよう。
ジージー、ミンミン、ツクツクボーシ
セミの大合唱が聞こえてきます。
いろんな種類のセミの声があっちから、こっちから。
道のわきには小川が流れていて涼やかです。
木漏れ日がスポットライトのように森の中を照らしていました。
前にきたときは参拝者でにぎわっていた参道も、この日は人の姿はごくごくまばらでした。
本殿でお参りしている人は見かけましたが、その数も10人いるかどうか、というくらい。
こんなに人がいない明治神宮は初めての体験でした。
お参りをしたあとは、參宮橋方面へ進みました。
こっちはさらに人が少なかったです。
誰もいないのでマスクも外しちゃいました。
胸いっぱいに森の空気を吸い込んだら、体の熱がサーっと引く感じがして、とっても気持ちがよかったです。
のんびりゆっくり歩いていくと、木々のトンネルが途切れて広場に出ました。
♬この〜木 何の木、 気になる木~♪
の歌に出てくるような、大きな木もありました
この辺も、やっぱり人が少なかったですね。
森の中を歩いたら元気が出てきて、そのまま新宿まで歩きました。
明治神宮の地図と歩いたコースです。
地図の下の方が原宿駅で、左上に向かって歩いたことになります。
日中、うだるような暑さの街のすぐそばに、緑豊かな森がありました。
自粛で遠方への移動を控えた我慢ゆえのストレスに加え、暑さやその他モロモロが重なり心の中がもやもやしていた私。
森の散歩のおかげでそんな鬱陶しさも吹っ飛び、スカーっと気分爽快になりました。
土があり樹木が育ち風が吹き水が流れる
その場所にいるだけで元気が湧いてくる
自然の力って不思議ですね。
身近な自然に癒された、幸せなひとときのお話でした。
帰り際、大きな音がする方を見あげたら、ジェット機が低空飛行で飛んでいました。
明治神宮の森は実は人の手によって作られた森です。
今でこそどこから見ても森ですが、100年前は荒地でした。
その場所を「100年後は森」にすべく計画が練られ、多方面の専門家によって作業が進められ、今日の森となったのです。
明治神宮へは
JR代々木駅から徒歩5分
東京メトロ北参道駅から徒歩5分
小田急線参宮橋駅から徒歩3分
JR原宿駅、東京メトロ明治神宮駅から徒歩1分
で行けます。