石山寺は西国三十三所の十三番札所で、琵琶湖から流れ出る瀬田川の西岸にある真言宗の大本山。
平安時代、紫式部が参籠し『源氏物語』を書き始めた場所として知られています。
毎月18日に、その石山寺で開かれている「牛玉さん」という門前市に行ってきました。
ちなみに「牛玉さん」は「ごおうさん」と読みます。
石山寺の観音様のことです。
「牛玉さん」の開かれる場所は、お寺の山門の前にある公園です。
門前市では、公園内の桜やつつじをよけて、点々と色とりどりのテントが立っていました。
地元の朝採れ野菜、昆布、花の苗、骨とう品、衣料品、着物、風呂敷、かき氷やしじみのおこわ飯、ちょうど父の日ということもあって、あるテントでは子どもたちがキーホルダーを作っていました。
私は、朝採れ(かどうかは不明)のトマトと玉ねぎを買いました。
トマトは帰ってすぐに食べましたが、みずみずしくて美味しかったです。
「牛玉さん」はその月によって出店数はまちまち、今回は少なかったようです。
時間が遅かったこともあり、お客さんもちらほら。
その分、のんびり、ゆっくりできました。
久しぶりに耳にする地元ならではの会話に、ほっこりしました。
(客の)おじさんが
おーい、ここの店のもん、誰かおらんのか?
すると別の店で話し込んでいた店主が
ああ、はいはい、ちょっとまってや~
と、慌ててもどってくる
野菜を買いに来た客に値切られた店主が
おっさん、こんなようけ(たくさん)人がいる前で、値切るなや~
みんなが「まけろ」ってゆうてくるやんけ
と言いながら、
こんで、ええか(これで満足していただけますか)?
とおまけの大きなトマトを1個に袋に入れてニヤッ(^^ゞ
ようけ、って言っても4、5人なんですけどね。
そもそも、牛玉さんに行こう、と言い出したのは母なんです。
彼女は、草花を育てるのが大好き。
お目当ての山野草の苗に目を輝かせ、あれこれ眺めながら
これ、うちにもあるんやけど、日当たり良い場所に置いた方がええの?
肥料はなにがええの?
と、店のおじさんに質問攻めです。
その後も時間をかけて、いろんな苗をじっくり見ているので(痺れを切らして)
どれにすんの?
と尋ねたら
見てるだけで楽しいわぁ~
って。
買わんのか?!
今日は見るだけで満足した
のだそうで。
店のおじさんも商売っ気がなくて、ながながと母の会話に付き合って、山野草の育て方をいろいろレクチャーしてくださいました。
ありがとうございました。
快晴で暑い日でしたので、帰り際に門前横の石山寺プリン本舗でソフトクリームを食べ、
名物「揚げみたらし」を父へのお土産に買って帰りました。
揚げみたらしは、お団子を油で揚げてからタレを絡ませたみたらし団子。
外側はカリっとして中はとろっとしたお団子が特徴なのですが、時間がたってしまったので、外側がしんなりしてしまって、ちょっと残念でした。
揚げたてをハフハフしながら、その場で食べる方が美味しそうです。(熱いけど)
毎月18日に開かれている石山寺の門前市「牛玉さん」
ちょうど帰省した時に重なり、楽しい時間が過ごせました。