今週のお題「夏うた」
夏といえば…
今年の夏は少し様子が変わってしまいましたが、夏の甲子園の地方大会が始まると私の夏が始まり、全国大会(全国高校野球選手権)が終ると私の夏も終わる、私の夏はそんなふうに過ぎていきます。
子どもの頃から、夏休みの今ごろ(8月)になると、よく高校野球を見ていたせいかもしれません。
ただ、小学生の頃はそれほど野球が好きというわけでもありませんでした。
高校野球を見るようになったのは、実家で見れるテレビ、NHK、毎日(TBS)、朝日、関テレ(フジ)、読売(日テレ)、BBC(びわこ放送)のうち、NHKと朝日放送は朝から晩まで高校野球しかやってなかったからだと思います。
テレビをつければ高校野球、の確率が高かったのです。それがきっかけで、高校野球を見ているうちに、だんだん面白いと感じるようになったようです。
小学生から中学生、球児と同じ年齢に近くなると、彼らに仲間意識を持つようにもなってきます。
中学からは部活に明け暮れて、昼間の試合は部活がないときしか見れなくなりましたが、「熱闘甲子園」を欠かさず見るようになっていました。
部活でしごかれヘトヘトな毎日、がんばってもスタメンに選ばれない、せっかく試合に出られたのになんの活躍もできなかったと落ち込む、それでもチームが勝ち進めば嬉しくてたまらない。
そんな私自身の体験が、灼熱のスタンドからチームメイトに声援を送る選手に重なり、勝負の行方とは別のところでも「高校野球っておもしろい!」と思うようになりました。
地元に高校野球のヒーローがやってきた!
高1のとき、国体が地元で開催されました。そして、その夏の甲子園のベスト8(だったかな?)に残ったチームがやってきて、戦ってくれました。
地方球場は、スタンドとグランドの境界は、子どもでもひょいと飛び越えられるくらいの低さです。
その年、大人気だったある選手が出る、という情報を耳にした私は、友だちといっしょに試合を見に行きました。
スタンド(と言っても芝生)の最前列に陣取ると、目の前は投球練習の場所。
お目当ての選手が、肩慣らしでキャッチボールをしていました。
キャー、と声をあげずにドキドキしながら見ていると
彼の足元に、自分の帽子をぽーんと落とした悪ガキがおりました。そして
○○くーん、帽子とって~
と高校野球のヒーローに向かって言い放ったのです。
彼は笑いながら悪ガキの帽子を拾ってかぶせてあげていました。
すると、悪ガキはせっかく拾ってもらった帽子をまたポーンと投げて
なー、なー、帽子とって~
って。
ええかげんにせい!!
と怒ることもなく、つきあってくれた〇〇選手。
なんてやさしいんだろう、って私はますます大ファンになりました。
朝日放送はやってるのにテレ朝はやってない中継
民放と国営放送の2局で野球の放送があるのが関西だけだと知ったのは、東京に出てきてからです。
関東では、高校野球の試合が民放で見れるのは決勝だけでした。
子どもの頃は
また野球か、
と思っていた私も、次第に「夏といったら高校野球」な体質になってしまったので、NHK1局でしか見れないことがわかったときは、とても寂しかったのを覚えています。
寂しさの理由の一つは試合後のインタビューでした。
NHKは勝ったチームの監督、民放は勝ったチームの選手(主に主将)にそれぞれ話を聞くと決まっています。私はまず選手のインタビューを聞いて、そのあと監督にチャンネルを変えてみていました。それが、監督の話しか聞けないなんて…
もう一つの理由は、解説者の違いです。
民放の解説者は現役(または前職)の野球部監督です。地方大会で惜しくも甲子園を逃した高校の先生が、代表校になったチームの試合の解説をされるわけです。教え子を見守ってきた指導者の言葉は、解説でありながらご自身の指導の日々の体験談を語られているようで、熱のこもったとても親しみ深いものだったのです。
そうです、私は民放びいきだったのです。
最後に、もう一つ残念なのは、民放で流れる高校野球期間限定のCMが見られないことでした。
試合の始まる前と終了後に必ず流れるCMがあったのです。
1日3試合の日は、試合の前後で6回だけしか見れません。
このCMは、普段ドラマやニュースの番組を見ているときには流れたことがなく、高校野球の時しか見ることができませんでした。(別の番組でも流れていたとの情報は後で知りました)
ですから、このCMも高校野球とセットで私の夏には欠かせないものになっていたのです。
私にとっての「夏の歌」
私にとっての「夏の歌」 は決まりました。
それは、あのCMソングです。
でも、CMソングなのでタイトルがわからないし、どうして探したらいいんだろう? と首をひねりました。
そして、ダメもとでワード検索しました
「甲子園 CM 1980年代」
すると、
ありました!!
You Tube ってすごいですね
たったこれだけのヒントから、懐かしのCMソングが見つかりました。
それでは、
私の夏の歌と言えばこれ!
という歌を紹介します。
この映像に出てくる浜辺でうさぎ跳びをする野球部員たちに時代を感じます。
うさぎ跳びは膝に負担がかかるからよくない、と言われるようになり、今では目にすることがなくなりましたが、当時は運動部といえばうさぎ跳びが当たり前、みたいな時代で、ドラマやアニメにもよく出てきていました。
さて、話を戻します。
この住友グループのCM、2種類あることにお気づきかと思います。
1980年代の前半と後半で歌が変わったのです。
どちらも映像と歌詞がストレートで、今聞いても胸の奥が
キューン
となります。
本当に久しぶりに見ました。
部活に明け暮れた夏、そんな学生時代がとても懐かしく思い出されます。
当時はしんどかったけれど、二度と体験できない濃い時間。
あの時のチームメイトや先輩、後輩、周りで支えてくれた大人たちに改めて感謝の気持ちを贈りたい、
そんな気持ちになりました。
今回のお題、私にとっての「夏を感じる歌」は、住友グループのCMソング「夜明けの若者」と「未来の芽 大切に」の2曲です。
動画をアップしていただいてありがとうございました。
私が地方球場でそのやさしさに魅かれた選手は、愛工大名電(当時)のエースだった工藤公康監督です!