8月の半ば、滋賀県草津市にある水生植物公園みずの森に行ってきました。
この記事では前回に続き、水生植物公園みずの森の様子を紹介します。
【おでかけ】水面に浮かぶスイレンに癒される~水生植物公園みずの森(1) - HANAのおと
水生植物公園みずの森には、スイレン以外にも人気の植物や珍しい植物があります。
試乗会で大人気だったパラグアイオニバス、
鮮やかな黄色が目を引くチュウキンレン、
可憐な山野草レンゲショウマ、
夏の青空に鮮やかな花が映えるタイタンビカス…
今回もゆっくりご覧ください。
●パラグアイオニバス
入り口のゲートを通り、色とりどりのスイレンの鉢が並んだ先にある池には、丸いお盆を並べたような葉がたくさん浮かんでいます。
パラグアイオニバスです。
このパラグアイオニバスの葉は、大きいものでは直径120cmを越えているものもあります。
私たちが行ったときは、ちょうどオニバスの葉の上に乗る「試乗会」をやっていました。
子どもたちに大人気のパラグアイオニバスの試乗会は、毎年、8月の土・祝・日に開催されています。
この日も、たくさんの親子連れが順番を待ってました。
※30㎏までという体重制限があるので残念ながら大人は乗れません。
下の写真は、中央にパラグアイオニバスの小さな葉が写っています。
完全に広がる前の葉で、周りにとげのある浮き輪のよう。
丸まっている部分が徐々に広がって、大きな葉になります。
このとげは、ピラニアのような獰猛な魚から身を守る役割もあり、とても鋭いので、大
けがをすることも。
うっかり触るとけがをしてしまうこともあるので、注意してください、
と、ガイドさんが呼びかけていました。
パラグアイオニバスの葉の裏側です。
葉脈が網の目のように走っていて、ここに大量の空気をため、大きな浮力を得ています。
池一面に浮かぶパラグアイオニバス、迫力ありました。
●ハス
大きな葉っぱが目を引きます。
ハスの花も咲いていました。
ここには約100種類のハスがあります。
時期的に少し遅かったのですが、辛うじて花を見ることができました。
ピンクや白の花、花びらが開ききった姿は、大きくて華やかで豪快でした。
実は、花の見ごろの7月はスペシャル期間で、開花の時間に合わせて開園が時間が早くなります。
ハスは、午後には花を閉じてしまうので、少しでも多くの人が見れるようにとの配慮から、開園時間は7時になります。
早起きしてお出かけくださいね。
●シダレエンジュのおうち
シダレエンジュはマメ科の植物で、枝葉が柳のように垂れています。
その特徴を利用して、写真のようなおうちが作ってありました。
おうちの入り口が上手にハート形。
思わず入りたくなります。
中は風が通り抜けて、涼やかでした。
ちょうどシダレエンジュの花が咲いていました。
藤のように房になって咲くんですね。
うっすらと黄色くて、かわいらしい花でした。
●レンゲショウマ
可憐な花をつけた山野草。
昨年は、つぼみはついたけど咲かなかったのだとか。
この花の開花に、山野草が大好きなスタッフの方が喜んでいるそうです。
今年こそは、と、大切に守ってこられたんでしょうね。
貴重な花を見せてもらえて、ラッキーでした。
●チュウキンレン
バナナの葉っぱのような大きな葉。
一瞬、地面から、大きな花が生えているのか思いました。
あざやかな黄色が目を引きます。
黄色い大きな花びらだと思ったら、それ花びらではありませんでした。
苞という葉で、花が咲くときに外側から順番に開いていくそうです。(※苞とは…1個の花または花の集まり(花序)の基部にある特殊化した葉のことーウィキペディアより)
苞の付け根の辺りおしべのようにクチュッと出ている小さなかたまりが花なんですって。
苞が開いて、花が咲き、次の苞がひらいて花が咲く。それが何度も繰り返されて300日以上も咲き続けるんだそうですよ。
おもしろいですね。
別名はイエローバナナ。
でも食べられません。
●タイタンビカス
大きなハイビスカスだなぁ
と思ったらタイタンビカスという花でした。
夏のイメージにピッタリ。という
深紅、ピンク、純白…色とりどりの花をつけた鉢植えがズラリとならんでいます。
同じ色でも、中心に色がついているもの、ついていない種もあり、見ごたえありました。
高さは大人の背丈くらい、花の大きさは手のひらくらいありました。
● バタフライピー
バタフライピーの花は濃い青。
この花は、ハーブティとしてよく知られています。
この花で淹れたハーブティは、花の色と同じ濃いブルー。
とてもきれいです。
下の方には、マメができていました。
ちなみに…
バタフライピーに含まれているアントシアニンは、抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果ありです。
●カカオの花
チョコレートの原料、カカオの実は写真やイラストで見たことがありますが、花を見たのは初めてです。
「咲いています」のプレートがあるので、花が咲いているんですが、
どこに花があるのか、わかりますか?
木の幹にご注目!
写真のピントが合っていなくてボケちゃっているのですが、
白いつぼみと花が、
ほら、ここに☟
参考までに、写真ACから拝借した写真を載せておきます。
幹からいきなり花が咲くんですね。
大きく育ってくれるといいですね。
●パンパスグラス
風にサワサワとそよぐ穂が美しいパンパスグラス。
群生しているので迫力がありました。
クリーム色の穂が涼しげ、家に持って帰って飾りたいな。
●イトトンボ
植物ではありませんが…
ここはイトトンボが多くみられるんだよ、と聞いていましたが、撮影した写真を持ち帰って見直してみると、ちゃんとイトトンボが写りこんでいました。
タイタンビカスの支柱の先に
ハスのつぼみのてっぺんに
久しぶりに見たイトトンボ、細くて透明でかわいかったです。
琵琶湖もちょっぴり見えます
両脇に植物が茂る小道の先に、琵琶湖がすこし顔をのぞかせている場所がありました。
子どもの頃から身近に山や川や湖があったせいか、こういう景色を見るとホッとします。
この日はお天気に恵まれ、はるか彼方に琵琶湖大橋も見えました。
★草津市立水生植物園みずの森★
〒525-0001 滋賀県草津市下物町1091番地
TEL:077-568-2332
FAX:077-568-0955
開園時間
●通常期間
公園 午前9時〜午後5時(最終入園 午後4時30分)
アトリウム(温室) 午前9時〜午後4時30分
*夏季、冬季期間で異なりますので、日程の詳細については管理事務所までお問合せください。
●休園日
毎週月曜日、年末年始
●入園料
大人 300円
65歳以上 150円
高校・大学生 250円
中学生以下 無料
●駐車場
無料