HANAのおと

50代主婦hanaの雑記帳。おもしろい、役に立つ、覚えておきたいことをあれこれと書いています

【子育て】雨の日も晴れの日も長ぐつにかさで行こう!

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★おすすめ絵本を追記しました(3/4)

 

出かける前は、天気予報を見ています。
「日中は薄日が差すところもありますが、夜から明日にかけてはあいにくの雨となるでしょう」
雨か…
何となく残念な気分です。
ビショビショ、冷たい、暗い、ジメジメ 
思いつくのはマイナスイメージの言葉ばかり。
でも小さな子どもの柔らか頭は、雨も楽しい!と感じるようにできているようです。

 

子どもは雨の日が好き?

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息子や娘たちが小さいころ、雨の日でも外に出るのが大好きでした。
普段着られないレインコートを着て、長靴をはき、お気に入りの絵のついた傘をさして歩けるから。
せまい家の中でわいわいやっているなら、思い切って外へ連れ出した方が、私もイライラしなくていいかな、と雨の日の散歩を始めたのがきっかけです。


パラパラと傘に落ちてくる雨の音がおもしろい、
水たまりの上をバシャバシャと歩くのが楽しい、
傘もいいけど、フードをかぶって傘なしで雨の中を歩くのはもっと楽しい

降りしきる雨の中でも楽しそうに、キャーキャーとはしゃいでいました。
そんな楽しそうな顔を見ていると、私も楽しくなって、最後はいっしょに水たまりをバシャバシャ。

今思うと、子どもが小さいからこそできた遊びだったんですね。

みんな雨でも晴れでも関係なく、外に遊びに行くのが大好きでした。
玄関のドアを開けるとワーッと駆け出していく姿を見て、せまい小屋にいた子羊が広い放牧上に放たれたみたいだなあ、と思っていました。

 

困った! 晴れてるのに長靴をはく!と言いはる娘

 

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雨の日ならいいんです。長ぐつをはいて、傘をさして歩くの。


でも、青空の下だと、

 

ちょっ、ちょっと待って!

 

その日は晴れ渡った青空、お日さまの光がまぶしい朝でした。

さあ、保育園に行くよ!クツはいてね。

と足元を見ると、娘は長ぐつをはいている。

え?今日はお日さまピッカピカだよ?雨降ってないよ。


うん、これがいいの。


長ぐつは雨の日にはこうよ、きょうはこっちのウサギさんのクツにしよう


いいの、今日も長ぐつはきたい


でも、雨降ってないしおかしいよ


雨降ってないと長ぐつダメなの?


いやいや、だめではないけど、おかしいなーって言われちゃうかもよ


そんなことない!


それに、長ぐつは暑いでしょ


暑くない!


お外で遊ぶとき、走りにくいよ


いいの!
……

わかった。わかった。もういいよ、それでいこ。

 

私の負け。


この日から娘はゾウさんの絵のついた青い長ぐつをはき、ピンクに白の水玉模様の傘をさして登園しました。

毎日です。


先生に事情を話して、外遊び用の運動靴を別に持参して、下駄箱の長ぐつの横に置いておくことにしました。

お気に入りの長ぐつで登園する娘に、お友達の先輩パパは、


今日も長ぐつだね?かわいい長ぐつだね~。


とほめてくれ、満面の笑みの娘。


先生に聞いた話では、お友達と遊ぶときは運動靴だった、とのこと。


それなら、最初からクツで行けばいいのに。

そしてこれが数日、いや、数週間は続きました。


そんなある日。

長ぐつ登園が突然中止となりました。

あんなに好きだといっていた長ぐつを、ぱったりとはかなくなったのです。

急に状況が変わって、ついて行けない私は、

長ぐつじゃなくていいの? お友達に何か言われた?

なんて、

妙なことになりました。

先生からはこんなふうに言われました。

気がすむまで長ぐつをはいて、もう十分満足したから、普通にもどることにしたのよ。もう十分長靴を楽しめた、って思ったんじゃない?

だって、靴の方が歩くのも走るのも楽だし、それは子どもだっていっしょだよ。


やりたい、といった時はやらせてみればいいんだな。


たとえそれが、世間様から見て妙な格好でも、気がすむまで見守ろう。


子どもはいつまでも同じじゃない、いつか変化するときが来るんだな。


それが、成長ってことなのか。


そんなふうに思いました。

 近頃、雨の日に憂鬱な顔をして登校する娘を見ながら、

大きくなっちゃったなぁ、

とちょっぴり寂しくなりました。

 

 

字のない絵本『かさ』 

最後に、私の大好きな雨の日の絵本を紹介します。

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 かさ (ジョイフルえほん傑作集 10) 作・絵 太田 大八

表紙を見ると赤い傘のほかは、すべて白と黒だけで描かれています。
中も同じです。
そして、文字がありません。

女の子が赤い傘をさし、手には黒い傘を持って、降り出した雨の中、駅までお父さんを迎えに行きます。
公園を通り、お店屋さんの前を通り、途中で顔見知りのお友達とお母さんに出会ったり。細い線で描かれた景色のなかに、女の子の赤い傘がパッと目を引きます。
人ごみに紛れていても、

あ、ここにいる!

女の子の居場所が一目でわかります。
お父さんに無事に傘を届けることができた女の子には、ステキなごほうびも待っています。

かさ (ジョイフルえほん傑作集 10)

かさ (ジョイフルえほん傑作集 10)

  • 作者:太田 大八
  • 発売日: 2005/02/01
  • メディア: 大型本
 


この絵本、初版は1975年です。昭和50年です。
町の様子や人物描写など、自分の子ども時代に見たものがそのままで、身近に感じるものばかり。うれしくなります。