「東京ばな奈」というお菓子をご存知でしょうか?
「東京ばな奈」はバナナの形をしたフワフワの蒸しパン生地にバナナ味のクリームが入っているお菓子。大きさは本物のバナナの半分くらいでしょうか。
1991年に発売されて以来、東京土産として広く知られるようになったそうです。
現在、JR東京駅だけでも改札内に7店舗、改札外に4店舗の販売店がありがあります。
ほかに、空港や高速道路のPA、大手百貨店などでも売られるほど東京土産として定着しています。
ミッキーマウスパンケーキサンド「見ぃつけたっ」を食べてみた
さて、そんな人気の東京ばな奈とディズニーのコラボスイーツを見つけました。
場所は東京駅構内のお土産屋さんが並ぶ南通路の角、新幹線の南乗り換え口の向かいのあたりです。
発売されたのは2019年11月末からだそうです。
コラボ商品はパンケーキとクッキーの2種類ありました。今日は、そのうちの一つ
ミッキーマウスパンケーキサンド「見ぃつけたっ」を購入しました。
外箱や個々のパッケージを見ると、ディスニーのお土産という感じです。
おなじみ、ミッキーとミニー、ドナルドとプルートなど人気のキャラクターの絵には少し前のレトロ感があって、今の絵とは少し違うところが気に入りました。
箱の側面に東京ばな奈っぽさが少々でてますね。
さて、中身の方ですが、こんなふうに個装されています。
袋の中身はというと…
パンケーキというよりはブッセという感じ。
で、そのパンケーキ(ブッセ)の生地なんですが、これがとてもおいしい!
見た目はよくあるブッセですが食べてみると「!!」ビックリ。生地の外側はサクッと、内側はふわっと、でもやわらか過ぎないところがナイス。生地とクリームの味と食感のバランスもちょうどいい感じです。
ミッキーの形をしているのはキャラメル味のパンケーキです。サンドされているキャラメル風味のクリーム中には砕いたアーモンドが入っています。ふんわり生地と香ばしいアーモンド、メリハリがきいていて絶妙のバランス。とてもおいしいです。
もう一方は、そら豆みたいな形ですが、実はオリジナルの東京ばな奈をちっちゃくしたデザイン。微妙に曲がったフォルムに本家の名残があります。
生地はほんのりバナナ風味です。中のクリームはチョコチップが入ったバナナミルク味。チョコチップのパリパリ食感が楽しめます。
パンケーキサンドは、オリジナルの東京ばな奈とはまた違ったおいしさがありました。
お店のお姉さんが「この時期は冷やすとおいしいですよ〜!」と教えてくれたので、冷蔵庫で冷たくしていただきました。
箱のデザインもかわいくて、お土産にもピッタリですね。
お値段は
バナナミルク味×3
キャラメルアーモンド味×3
計6個入りで税込1,382円でした。
Disney SWEETS COLLECTION by 東京ばな奈
そうそう、食べ終わった箱の底から、見覚えのあるマークが出てきましたよ。
JR東京駅ではここで売っています
東京駅では新幹線の南乗り換え口の通路を挟んだ向かい側にある東京ばな奈のお店でのみ販売されています。
東京駅以外の店舗情報はこちらから
東京ばな奈といえばこの一冊
わたしがこのお菓子を知ったのは、実はある本がきっかけでした。『戸村飯店青春100連発』(瀬尾まいこ・作)という小説に出てきたからです。(それまでは、帰省のときの東京のお土産は「ひよこ」か「煎餅」か「雷おこし」でした)
これは大阪の下町にある戸村飯店という中華料理店の二人の息子の青春を描いた作品です。兄は高校卒業と同時に東京の専門学校へ、弟は高3で実家の店を継ぐつもりで最後の高校生活を謳歌しようとしている、そんなはじまりです。そして、何気ない日々を過ごしながら、兄弟それそれがさまざまな経験をし成長する中で、自分本当にやりたかったことは何なのか、という自分がそれまで気がつかなかった真の気持ちが徐々に表れてきます。
店の常連さんや、両親、友だち、先輩など周囲の人たちもとても人間味あふれる描き方で、思わず吹き出して笑ってしまう所もあります。こんなに生きのいい関西弁がバンバン出てくる小説は初めてで、吉本新喜劇のネタも「あ~、これこれ、わかるわー、めっちゃ懐かしい~」と思いながら読んでいました。
そんなとても面白い小説のなかに、「東京ばな奈」が出てきたのです。
そのモチーフとしての使い方がうまいので、それまで買ったことのなかった「東京ばな奈」を私もついに買ってしまったのでした。
戸村飯店…は、元気がなくなったとき、よしがんばろう!と前向きになれる大切な本の一つです。
関西弁になじみがあるとないのとでは感じ方が多少変わってくるかもしれませんが、笑って泣けて心が晴れてスッキリしたい!そんな本をお探しの方にはおすすめです。