外出を控えていたり、緊急事態宣言でお店が休業していたこともあり、なかなか行けずにいた「ここ滋賀」(滋賀県のアンテナショップ)ですが、先週久しぶりに行ってきました。
その日はたまたま人気のパンの入荷日だったので、これ幸いとゲットしてきました。
ラッキーだったね!
サラダパンは素朴なおいしさで大人気!
何度もテレビ番組で紹介されているので、名前くらいはご存知の方もあるかもしれませんね。
ここ滋賀、というよりも、今や滋賀県のご当地グルメのひとつにもなっている、つるやパンの「サラダパン」はこちらです。(写真上)
黄色と緑がパッと目を引くパッケージ、
ザ・昭和!
この名前から、コッペパンの中にはきっとサラダが挟まってると思いきや、
あれ?黄色い、たまご?
もう少し近くで見てみましょう。
わかります?
これ、たくあん漬の細切りをマヨネーズであえたものなんです。
原材料にもちゃんと書いてます。
ええ~!! 沢庵漬けとマヨネーズ? 漬物とコッペパン?
みなさん最初に聞いた時はビックリするんですが、食べてみると
あれ!?これ、いける、いける! もっと、ほしい!
と喜んでくださいます。
コッペパンの甘味とたくあんの塩味、マヨネーズの酸味のバランスが絶妙なんです。
そして、ポリッ、ポリッ、と。
たくあん独特の歯ごたえが、また いいんですね。
このパンが作られたのは1962年。今から59年前。来年でなんと60周年ですね。
開いた当初は、甘いパンしか作っていなかった店ですが、サラダパンは「甘くないパン」として人気になりました。最初はキャベツとマヨネーズをサンドしていたそうです。人気が出ると販売店が近隣から遠くへと広がっていきます。すると、遠方の店から、その日のうちに食べればおいしいパンも1日たつと水が出てきてパンがぐちゃぐちゃで売り物にならない、と苦情が殺到することに。困った店主は考えました。そこでキャベツにかわるものとして採用されたのが、沢庵だったそうです。
そのあたりの話はこちらから
☞ つるやパンホームページ https://www.tsuruyapan.jp/history
サラダパンが生まれた場所
つるやパンがあるのは滋賀県の北部、長浜市の木之本というところです。
今年の春に105歳になった祖母(元気です!)はその近隣の出身で、私が子どもの頃は夏休みになると祖母の実家に遊びに行きました。
子どもの頃の記憶なので曖昧ですが、大津の家からは半日近くかかったと思います。
自家用車がなかったので、鉄道とバスを乗り継いで行きました。
祖母の在所の近くにあるバス停の時刻表は、ほとんど空欄。
バスがくるのは1日3回くらいだったかと思います。
(ここ30年ほど行く機会がないので、今はどんなふうになっているのか分かりませんが)
山があり小川が流れ田んぼと畑が広がり、空気が美味しく自然が豊かな場所でした。
となりのトトロに出てくる田園風景にとてもよく似ています。
トマトやとうもろこしをもいだり、スイカを丸ごと川で冷やしたり。
「そこらの食べたいの、なんぼでもちぎっといで~(取っておいで)」とおばちゃん(祖母のお姉さん)に言われていました。
自分でとった野菜の味は最高においしかったです。
少し行けば広大な湖があり、いつでも泳げた、泳ぐというよりは水につかって遊んでいました。
琵琶湖は北に行くほど水がきれいなのです。気持ちよかったですよ。
ただ、お盆の時期は亡くなった人に足を引っ張られるから、という恐ろしい理由で遊泳禁止令が出ました。
でも、そのほかの時は川遊びならぬ湖遊びを楽しんでいました。
さて
そんな懐かしい場所から、銀座・日本橋までやってきたんだんだなぁ。
サラダパンの黄色と緑のパッケージを見つけたときは
よう(よく)、ここまで来たなぁ
と抱きしめたくなりました。
(~_~)
サラダパンの入荷日
サラダパンのここ滋賀への入荷日は概ね
第1週と第3週の金曜日、土曜日です。
(現在、緊急事態宣言下のため変更になる場合もあります)
サラダパンのほかにも昭和の香り漂うおいしいパンが並びます。
サンドウィッチも買いました
せっかく入荷日に行ったので、サンドウィッチも買ってきました。
まるくて茶色いパンにハムカツがサンドされています。
切るとこんな感じです。
ハムは、魚肉ハムです。
薄いですがソースがよくしみています。
胡椒がピリリときいています。
商品名はハムカツチョコ。
え~!?ハムカツとチョコってどうなん?
安心してください。
ハムカツといっしょにチョコが はさまっているわけじゃありません。
チョコはどこに入っているかというと、食パンに入っているですね。
チョコの味と香りが効いていてそれだけで食べてもおいしい、そんな食パンでハムカツをサンドしてあるんです。
なかなかユニークなサンドイッチ、いえ、サンドウィッチです。
これもおいしいですよ~。
食べると
ウフッ、ウフフッ
と笑みがこぼれます。
(~_~)
先ほどのサラダパンといっしょに入荷されます。
さいごに
つるやパンではネット販売もされています。
長年地元で愛されてきたパンが、今や全国で食べられるようになるなんて、いい時代になりました。
一口かじると懐かしい風景が思い出される、そんな食べ物は、きっと皆さんにもあると思います。
サラダパンはそんな食べ物の一つ。
私にとっては味だけじゃない、いろんなものが詰まっているおいしいパンなのです。
〈完〉
ここ滋賀・他の記事も少々こざいます