ルスカスという植物をご存知でしょうか?
私も全く知らなかったのですが、ひょんなことから育てることになりました。
ルスカスは少し変わった特徴のある不思議な植物です。
今回は、ルスカスの1年間の記録(といってもすごく大雑把ですが(^_^;)、を紹介します。
ルスカスとの出会い
私がルスカスという植物のことを知ったのは、昨年の5月でした。
ルスカスは、カーネーションの花束に入っていた植物です。
花束にはよく、お花に添えられているグリーンの葉っぱがありますよね。
ルスカスもそんな、いわゆる“引き立て役”として入っていたのです。
パッと見たときのルスカスは、普通のよくある葉っぱ、ちょっと榊(さかき)に似てるなと思ったのですが、気になるところがありました。
じつは、葉っぱの真ん中にポチッと芽のような突起がついていたんです。
あれ?これ何だろう?
葉っぱから芽が出ているようにも見えました。
葉っぱ、真ん中、突起、植物……
思いつく単語を並べてググったら、ルスカス、という名前の植物にたどり着きました。
当時のルスカスの写真はこれです。
葉っぱの中央にポチッとついてるの、わかります?
ルスカスは、学名はRuscus hypophyllum L.(ルスカス・ヒポフィラム)、ユリ科ルスクス属の多年草で、マデイラ諸島(ポルトガル)からコーカサスにかけてが原産なのだそうです。
芽のように見えたのは、花がついた跡かもしれないということがわかりました。
水揚げよく、もちのよい枝もの花材として、ブーケや生花に使われることも多いそうですから、知らず知らずに目にしていらっしゃる方もおられるかもしれませんね。
ルスカスは、水に差しておくととても長持ちするが、挿し木のように枝を土に差してもほぼ根付かない、とも書かれていました。
そこで、そのまま生けておくことにしたのです。
この突起から花が咲くのが見れたらラッキー
くらいの軽い気持ちでした。
正直なところ、実際に花が咲くとは思っていませんでしたけど。
*その時書いた記事はこちらです☟
【ルスカス】葉っぱの真ん中に花が咲く不思議な植物~その1 - HANAのおと
3ヶ月後の変化!
それから、ルスカスの観察が始まりました。2,3日に一度、水を変えるだけで特別なことは何もしていませんが、葉っぱは色褪せることなく青々としたまんまでした。
そして、なんと、突起が少しずつ形を変えて大きくなっていきました。
毎日見ているうちに愛着もわいてきて、途中で放り出せなくなりました。
【ルスカス】葉っぱの真ん中に花が咲く不思議な植物~その2 もしや?これは花芽かも! - HANAのおと
【ルスカス】葉っぱの真ん中に花が咲く不思議な植物~その3 小さな花芽が増えてきた - HANAのおと
そして、当初の予想を覆してルスカスが花をつけたのは半年以上経ってからのことです。
8ヶ月後の奇跡!?
軽い気持ちで
花が咲くかもしれんから、生けたままにしとこ~
って始めたルスカスの観察。
まさかホントに花が咲くとは思っていませんでした。
あれ?これ、もしかしてつぼみじゃない?
って気づいたのは、年も明けた2月になる少し前。
水だけで8ヶ月も持ったことになります。
突起から細い茎がのびて、その先にふくらみが見えました。
そして、そのあと、本当に花が咲いたんです!
【ルスカス】葉っぱの真ん中に花が咲く不思議な植物~その4 ついに花が!? - HANAのおと
大きさは半径1センチくらいのとても小さな花でした。
半年以上、水だけで生きられること自体すごいですが、花まで咲かせてくれるなんて、感動的でした。
【ルスカス】葉っぱの真ん中に花が咲く不思議な植物その5ー花が咲いたそのあとは? - HANAのおと
ルスカスは今
そして、花が咲いたあとはさすがに枯れてしまうんじゃないかと思いました。
が、いまはこんな感じで元気です。
花が終わったら、今度は新しい芽がたくさん出てきました。
上の写真の葉が、一番たくさん芽吹いています。
これ、間引いたほうがいいのでしょうかね?
ほかの葉からも複数の芽が出てきているので、間引く葉とそのままにしておく葉とで比べてみようかな~と思っています。
まさかこんな長く育てることになるとは思わなかったのですが、理科の観察日記をつけてるみたいで、なかなか面白い、引き続き見守っていきたいです。
以上「ルスカスの枝を水に挿してから1年後」をお伝えしました。