今週のお題「お父さん」
『おとうさんのえほん』
高畠 純 文/絵
絵本館
この絵本、主役はもちろんお父さんです。
ゴリラ、ペンギン、しろくま、わに、ぶた、ひつじ、ぞう、ライオン。
いろんな動物のお父さんが出てきます。
残念ながら人間のお父さんは出てきません。
でてこないんですが、この中に出てくるお父さんを見ていると
これ、うちのお父さんじゃないの? おんなじことしてるじゃん!
と人間のお父さんのにおいがプンプンしてきて失笑、いや苦笑?
じゃあ、お母さんはでてこないの?
お母さんは一部、声の出演だけ。
でもそのひと声が笑いを誘う重要な役割を果たしています。
なので、
お母さんのセリフを読むときはいつもより感情移入が激しくなり、子どもは笑いだす
そんな読み聞かせになりました。
子どもといっしょに遊んだり、散歩に行ったり、おふろにはいったり。
遊び始めると子どもそっちのけで夢中になってる、
子どもを笑顔にしたい、
おとうさん、すごい!って言われたい、
お母さんよりお父さんが好きって言われたい
と
この動物のお父さんたちはがんばっています。
読み聞かせをしていたのはもう10年以上前のことですが、子どもたちのリクエストベスト10の中の1冊です。
読むところ(文字)は少ないのですが、絵でじっくり魅せる本なので、読む前に間をおいてみたり、文を読んだ後しばらく間をおいてからページをめくったり、
なんて書くとすごく気を遣って読んでたみたいですが、自分がその絵を見て楽しんでいただけのこと、なんです。
うまくいっても失敗しても、子どもが大好きなお父さんたち。
そんなお父さんがたくさん出てくる本だから何度読んでも楽しかったし、何度も「読んで!」って持ってきたのだと思います。