HANAのおと

50代主婦hanaの雑記帳。おもしろい、役に立つ、覚えておきたいことをあれこれと書いています

『成瀬…』のことが夕刊に紹介されました

※本サイトには広告・プロモーションが含まれます

『成瀬は天下を取りにいく』の躍進を喜んでいます

先月のことです。

今年の本屋大賞が決定した時、私はこんなことをつぶやきました。

 

『成瀬が天下を取りに行く』(宮島未奈著)が本屋大賞を受賞したのを知って、ヤッターと喜びました。

 

続いて、5月8日の夕刊に『成瀬…』の著者について、見開きでこんな記事を見つけました。

 

宮島美奈 大津から「天下」を取りに行く

 

成瀬は天下を取りに行くの新聞記事

 

『成瀬…』がまた話題になってる!と喜びました。

本屋大賞が決まった時は、正直『成瀬…』がこんなに人気本になると思っていなかったので(失礼!)、驚きました。

今は「成瀬、知ってる!読んだよ、面白かった」と言われると、自分のことのように喜んでいます。

どうして私がそんなに喜んでいるかというと…

もちろん主人公、成瀬あかりのキャラは最高で思わず応援したくなるし、読後は清々しい気持ちになって、私もがんばろう!って思えるお気に入りの作品だからということもあります。

でも、一番の理由は作品の舞台背景にあります。

実は、私は『成瀬は天下を取りに行く』の主人公・成瀬と同じ地元、大津出身です。

作品中に出てくるローカル色の濃い会話やロケーションに思わず爆笑し、気が付いたら成瀬沼に引きずり込まれておりました。

地元での日常が手に取るようにわかるので、楽しくて、おもしろくて、あっという間に読み終わっていました。

地元の友人といっしょに、知り合いの成瀬について(気分は知り合い)話しているような、そんな感覚で読んでいました。

膳所高の成瀬が、こんど近江神宮の百人一首の大会出るらしいで~

あの子、彼氏とミシガンに乗ってたらしいで~

みたいな。

そういうわけで、私は、地元での日常がリアルに描かれている小説が、本屋大賞を受賞したり、新聞(東京版の夕刊)になったりしたことで、大津のことをたくさんの人に知ってもらえるかも!と期待を込めて喜んでるんですね(笑)

成瀬が通る道、学校やスーパー、琵琶湖の遊覧船、みんな限りなくノンフィクション。

読みながら、

ああ、あそこのことやな、

と手に取るようにわかってしまうし、こっ恥ずかしくなるほどリアルなところも、正直、あります。

西武大津店の話ももちろん実話です。

西武がなくなると聞いたときは、すでに郷里を離れていましたが、

実家に帰っても西武はもうないのかー、寂しくなるな~

と思っていました。

西武ができた頃から知っているので、大津の初の百貨店に沸く地元民の様子、オープン当初の6階レストラン街にあったお店や小鳥が放し飼いになっているガラス張りのエリア、のことまで、よく書いてくれた、って感激でした。

今は住んでいらっしゃるとはいえ、大津の出身ではない著者・宮島未奈さんのリサーチ力、再現力がすごいな、と感じました。

 

実際に西武が取り壊されたときは、やっぱりさみしかったです

西武大津店は、大津市の膳所(ぜぜ)駅から歩いて10分ほど、琵琶湖岸にあった西武百貨店ですが、それが数年前に取り壊されました。

西武大津店は地元民にはとても愛着のあったデパートで、『成瀬…』は、西武大津が取り壊しになることで、主人公の女子高生がある行動を起こすところから話が始まります。

ちなみに、カバーに描かれているのは西武大津店の在りし日の姿そのもの。

これを見たとき、

わぁ~懐かしい、これやこれや、西武や~

と思わぬところでの西武との再会、うれしかったです。

 

本のカバー成瀬は天下を取りいく

 

『成瀬は天下を取りにいく』ってどんな作品?

 

さいごに『成瀬は天下を取りにいく』について少し触れておきます。

 

『成瀬は天下を取りにいく』は、成瀬あかりという女子高生と、彼女と関わりのある人たちを描いた青春小説。

物語の語り手は、成瀬の幼なじみ、ひょんなことから成瀬のことを知った人、成瀬と面識はないけどかかわりがある人、近所に住んでいる人など成瀬のそばにいて彼女を見ている人たち。

私たち読者は、いろんな人たちの目を通してみた成瀬から、彼女の姿をよりリアルに知ることができます。

彼女のと関わり合った人たちは、みんな彼女に出会う前よりちょっぴり元気になっていて、それは私も同じでした。

成瀬あかりのキャラは、とにかく個性が強い。

自由奔放で、かつ、芯がぶれないところに魅かれます。

芯の強さを持ち続け、周りの目を気にせず信じた道をずんずん進んでいく姿が清々しい。
普通なら無理でしょ、と思うようなこと(ネタバレになるので内容は控えます)を平気で口にし、周りから奇異な目で見られても全く気にしない。

自分で決めたことは必ず実行する有言実行派で、結果を気にせず「やったことに意味がある」と言い切る潔さ。

現実の世界では、できそうだけどできないようなことを、成瀬はどんどん実行していきます。

結果、みんな成瀬が大好きになって、応援したくなるんです。

 

地元ではこんな看板もできています。

 

 

膳所の隣の石山の書店で特設コーナーを見つけました。

 

書店に設けられた成瀬本のコーナー

 

今はこんなに浮かれている私ですが、実はこの作品を書店で見たとき

ふーん、大津が舞台って面白いんかな?

とスルーしていました。

ところが、高校時代の友人に

めっちゃ面白いから絶対読み!(読みなさい)

と強く勧められて。

そんなに言うなら、と読んでみたら、この有様でした。

 

仲間がここにもいました

 

というわけで、『成瀬は天下を取りにいく』、読んでみてください。

続編の『成瀬は信じた道をいく』は、大学生になった成瀬(でもキャラは変わらない)が活躍します。

新聞の記事中で、著者の宮島氏は成瀬は3部作で終わりにするとおっしゃっているので、3作目も期待してます。

 

では、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

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