HANAのおと

50代主婦hanaの雑記帳。おもしろい、役に立つ、覚えておきたいことをあれこれと書いています

【ドラマ】ハルカの光 第3話~信念を貫いたAKARI

ハルカの光 タイトル


2月8日からNHK・Eテレで始まったドラマ「ハルカの光」のおかげで、月曜日の楽しみが増えたHANAです。

第3話も楽しめました。このドラマは5話でおしまいなので、もう折り返し地点。続きが見たいような終わってしまうのが惜しいような、複雑な心境になってきています。

第3話はオープニングから笑いました。
懐かしい映画を思わせる音楽やモノクロシーン。

ご覧になった方は懐かしい!って思われた方も多いはず。
物語は、夢をあきらめた男がもう一度立ち上がるという「単純明快」なあっけらかん!としたストーリー。
そこらへんもあの映画と似てるなぁ、という印象です。
前回がデリケートなお話だったので、全く違う仕上がりで新鮮でした。

 

 

「ハルカの光」これまでのおさらい

第3話の前に、少しだけこれまでのおさらいです。

ドラマの舞台は《eclat》という照明器具の専門店。

この店に並ぶ照明は、単なる照明器具というよりまるで芸術品。

見る者の心をぐっと引きつける魅力的なものばかり。

それらは「名作照明」と呼ばれるものです。

ヒロインのハルカもその照明に心を奪われた1人。

彼女は恋人よりも灯(あかり)を愛し、灯を必要とする人には心からの誠意をもって接しています。

彼女の照明に対する知識は深く、それが、いつ、どこで、だれが作ったのか、どんな思いで作られたのか、その照明に秘められたトーリーを静かに熱く語るシーンからは、彼女の灯への深い愛情が伝わってきます。

だから、彼女の接客を受けた人々はその灯が欲しくてたまらなくなってしまうんですね。

 

ハルカのこと

ハルカの実家は宮城県で父親は漁師、彼女は東日本大震災の被災者です。
実は、避難所での生活の中でハルカと彼女の母親との間にはすれ違いが起こり、溝ができてしまったようです。(現在はどうなっているのかは不明)連絡のやり取りはあるものの、相手はいつも父親です。
成長したハルカは、就職して上京しましたが、職場で心に深い傷を受けます。悔し涙を流して立ち尽くす彼女でしたが、そのとき目にした照明器具の専門店《eclat》の灯に救われ、照明器具の虜になったのでした。

その後、照明を愛する心優しい店のオーナーのもと《eclat》で働きはじめ、明るさを取り戻しました。

このドラマの魅力は、美しい照明がゆっくりじっくり堪能できること。
今まで、照明器具にあまり興味のなかった人でも、いや、むしろそういう人の方が

え!? こんな照明があるの? そんな裏話があったの!

って、楽しめると思います。

 

一つ一つの灯にはそれぞれのストーリーがあり、それを知ることで灯への想いがより深くなる、だから彼女の話を聞いた人は、その灯と共に暮らしてみたくなるのかもしれません。

ストーリーは1話完結、、これから見る方でも十分楽しめますよ。

 


第1話についてはこちらから☟

ドラマ「ハルカの光」第1話〜フィンランドのあかり - HANAのおと

 

第2話についてはこちらから☟

【ドラマ】「ハルカの光」第2話~ワン・フロム・ザ・ハート~ドイツのあかり - HANAのおと

 

ハルカの光 第3話

 

その日、ふらりと店に入ってきたのは

ランニング中に照明専門店《eclat》を見かけて、灯(あかり)を見たくなった

という上下スエット姿のボクサー風な男。

光にしか興味のないはずのハルカが、たくましい彼の姿にクギ付けで固まってしまい、珍しくオーナーが応対します。

その夜、再びランニング途中にやってきた彼を、昼間はぼーっとしてろくに口もきけなかったハルカが、今度は店内に案内します。

 

店内の灯を見ながら
光を見ていると違う自分になれる気がする
という彼は、ある灯を気に入ります。
その灯を見ていると勇気をもらえるというのです。

彼が選んだ灯を作ったのは、日本人を父にアメリカ人を母に持つイサム・ノグチというアメリカ人の彫刻家でした。

ハルカはその彫刻家の生い立ちや、作品が生まれるまでの苦悩、イサム・ノグチの作品への思いを伝えます。

ハルカの説明と彼女の照明への深い思いに驚いたボクサー。

彼は、

自分も、もう一度チャンピオンになる、

という言葉を残して店を後にしたのでした。

 

そして翌日、ハルカは足取りも軽くジムへ出かけます。

彼が忘れて帰ったタオルを届けるためです。

でも、そこで予想もしなかった事実を聞かされました。

確かに1度日本チャンピオンに輝いたことはあるが、その後、網膜剥離で1年間ドクターストップ、その間、練習に打ち込むも復帰戦は30秒でKO負け。それ以来やる気を失ってしまって、ろくに練習もしていない

それが本当の彼の姿だと。

真実を知って彼に失望し、落胆するハルカ。

そこへボクサーがやってきます。

タオルを届けてもらったお礼をいう彼に、畳みかけるように言葉を浴びせるハルカ。


あなたの言ったことはみんなウソだったんですか!!

ボクサーなのになんで練習しないの?

何やってるんですか!?

このまま何もしないで終わるんですか!?

と。

小娘に何がわかると逆切れするボクサーと悔しくてたまらないハルカ。

いつもは遠巻きで見ているオーナーが珍しく割って入りました。

 

まあ、まあ、

あの、

私の好きな照明、

見ませんか?

と。

 

それはまたとても個性的な灯りでした。

 

別にもうどうでもいいわ

という顏つきのボクサーは、オーナーのお気に入りの灯に

これですか

とそっけない態度。

 

その灯は、四角くて分厚い透明なアクリル板の中を光線が突き抜けている、まるでオブジェのようでした。

灯りをともすとアクリル板の周囲に光が集まって四角い光が生まれます。

どこを照らすというのではなく、その四角い光そのものがそこにある、という作品でした。

 

 

さらにボクサーはぶっきらぼうに言います。

これ何の役に立つん?

どこ照らすんや?

って。

 

するとハルカは動じることなく答えるんです。

なんの役にも立ちません

 

何の役にも立たないけど、それでもいいじゃないですか。

だってここに存在しているんだから、左京さん(ボクサー)のように。

 って。

 

え?

って顔をしたボクサーですが

おれなんかもう存在する意味すらないわ、(中略)

結局みんなチャンピオンの俺が好きなだけでチャンピオンじゃないオレなんで興味ないねん

と覇気のない言葉を吐きます。

 

するとハルカは、

この子(照明)があなたを救えるかどうかわからない、

でも決してあなたを否定したりなんかはしません、

ありのままがその人が存在している価値だから

 

と、そんなふうに言うんです。

 

まいったな~
こんな若い子に勇気づけられるとは、オレ何してんやろな

 

ほんまやで、と言いたくなりましたね、しっかりせ~って。

 

最後にボクサーが投げかけた言葉はこれでした。

この光にもう少し早く出会えてたら、オレのボクシング人生も変わってたんかな?

 

すると

いや、人生はこれからだぞ!ってことなんじゃないですか

と答えたハルカ。


ハルカと光に背中を押された30半ばのボクサーは、今度こそ本気を出して走り始めましたよ。

ハルカの光 ロッキー


 

 

イサム・ノグチのAKARI

 

ボクサーの彼が、

この灯を見ていると勇気をもらえる

と言ったのはこの灯です。

 

 

(ハルカの解説)

この灯の作家は日本人血を受け継ぐアメリカ人の彫刻家です。
イサム・ノグチは日本人の父とアメリカ人の母を持ち、ハーフであるが故に、日米双方からの差別や偏見に遭いながらも、それを反骨精神に変えて芸術の道を切り開いた人。

彫刻家となった彼は、日本の提灯にともすロウソクの光をイメージした灯を作り出しました。それが、この灯。

そして自分の照明をたくさんの人に届けたい、触れてほしいとの思いはから商品化したところ、今度は周囲の芸術家から非難されます。

彫刻の商品化などありえない、芸術の冒涜だ

と。

でも、彼は信念を貫いた、そのおかげでいま、世界中で彼の灯がともされているのです。

イサム・ノグチは私が尊敬する彫刻家の一人です。

 イサム・ノグチ - Wikipedia

 

 1話のゴールデンベル、2話のワン・フロム・ザ・ハートという二つの灯は、どちらもオシャレで素敵でした。

照明器具ってこんなにおしゃれでステキなものがあるんだなぁと思いました。

第3話のこのAKARIを見たときには

あ、これ知ってる!どこかで見たことがあるような気がする!

という喜びと親しみを感じました。

イサム・ノグチの願い通り、世界中に広く使われている灯だから、どこかで目にしているのかもしれません。

和紙でできていたり、光の色がロウソクのようだったりで、提灯のようにぺたんと平たくして片づけることもできる、この灯には懐かしいような親しみを感じるのです。

お祭りや夜店で見覚えのある提灯の灯りを思い出させてくれるからかもしれません。

懐かしくてホッとするような温かみのある灯。

日本人でよかったなぁって思える灯です。

 

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吉岡徳仁のあかり~ToFU

 

オーナーが大好きだという灯はこちらです。

ToFU は、日本料理が持つシンプルな完成形と、その裏側にある研ぎ澄まされた手技にインスピレーションを受けデザインされており、最低限の要素のみで構成されたフォルムは禅の思想をも連想させるものです。その普遍的なフォルムは日本以外での評価も高く、2005年にはニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに加えられています。(YAMAGIWAオンラインショップ商品説明より引用)

 

ToFUというタイトルがついています。

その名のとおり、豆腐のように四角いからなのでしょうか。

 ハルカの説明によると、

この子(照明)は、吉岡徳仁というデザイナーが手掛けた照明です。

見た目ではわからないと思いますが、実は、7.3キログラムの重さがあります。

重量とは裏腹に浮遊感が感じられ不思議な魅力を放ちます。

何もない中にただ光だけが存在している

そんな作品です。

このでん!と構えた灯には「これが光だ」というような力強さを感じます。

 

ドラマの中でこの光を見て 

これ何の役に立つん?

どこ照らすんや?

と言ったボクサーは、

 

何の役にも立たないけど、それでもいいじゃないですか。

あなたのようにここに存在しているんだから。

というハルカの言葉にハッとしました。

栄光を失い周囲から注目されなくなった自分なんて存在価値がない、と否定していた彼に、

この灯はあなたを救うことはできないかもしれないけど、決してあなたを否定しない。あなたのありのままが、存在している価値なんだ、と言い放ったハルカ。

そんなハルカの言葉は、この灯のように堂々としていてかっこよかったです。

 

 吉岡徳仁 - Wikipedia

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  さいごに

 

第3話はオープニングから『ロッキー』のイメージでした。

お店のオーナー西谷さんが、映画の中でロッキーが生卵を飲むシーンを「すごいんだよ」とハルカに力説するのですが、ハルカはロッキーを知らない、という年の差ギャップが生じており、私もびっくりしました。

そうか、ロッキーを知らない世代もいるんだ、ってちょっとさみしくなりました。

大学生の長女は「あたしは知ってるけどね」と鼻高々でしたけど。

 

ところで、今回のボクサー役の駿河太郎さん。

役者さんとして大活躍されている方なのですが、どうしてもお父さん(鶴瓶さん)の顏がチラついて、知り合いの息子さんを見ているような心境になってしまいました。
真面目なシーンでも、顔がアップになると「お父さんに似てきたなぁ」という方が先に立ってしまって、スミマセン。

(何せ私は「突ガバ」を欠かさずに見て「つるべ学級」に行きたかった!世代の人なので…)

そんな彼がロッキーさながらでフードを被ってランニングしているので、

かっこいいシーンなんだけどなんかやってくれるんかな?

みたいな変な期待感を持って見てしまって、いけません、ごめんなさいね。

 

というわけで、第3話は、一度は夢を捨てた男がもう一度勇気をもって立ち上がる、ロッキーではじまりロッキーで終わる、気持ちのいいお話でした。

内田慈さん、かっこよかったです!

 

放送予定
NHK・Eテレ
2021年2月8日から毎週月曜
19:25~19:50
作・矢島弘一出演・黒島結菜(ハルカ)、古舘寛治(店主)、イッセー尾形(1話)塩見三省、辰巳良太郎(2話)駿河太郎、内田慈(3話)ほか

 

☟オーナーのお気に入りはこちらにも

ドラマ「ハルカの光」~店のオーナーのお気に入りライトのこと - HANAのおと

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