HANAのおと

50代主婦hanaの雑記帳。おもしろい、役に立つ、覚えておきたいことをあれこれと書いています

【絵本】エリック・カール『くまさんくまさんなにみてるの?』『ね、ぼくのともだちになって!』

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エリックカール くまさんくまさんなにみてるの? ね、ぼくのともだちになって!

これは、わが家にあるエリックカールさんの絵本です。

どちらも子どもたちのお気に入りで、寝る前の読み聞かせ絵本として大活躍してくれました。
『くまさんくまさんなにみてるの』はボードブック

『ね、ぼくのともだちになって!』はタテ10㎝×ヨコ13㎝の手のひらサイズの愛蔵ミニ版です。

 

ボードブックというのは厚い板紙に印刷された子供向けの本の一種です。小さい子が手荒に扱っても少々のことでは傷まないくらい頑丈で、かんだりなめたしりしても安全な紙を使い、水にぬれてもしみこまないようになっています。また、小さい子が持ちやすいように通常版よりも小型のサイズになっていることが多いようです。

こううした小型の本は、仰向けに寝て開いても手が疲れないので読みやすく、読み手に取ってもありがたかったです。

 

これらの本、発行は1993年と1998年。20年どころか片方は30年近く前ですね。

そんなに年月が経っていたなんで驚きました。

 

とにかくどちらも大のお気に入りで、子どもたちは寝る前に本当によく持ってきました。

 

エリックカールの絵本たち

  

ご覧のとおり、丸い角がさらに丸くなったり、表紙にシールを貼ったり、破れたページを張り付けたセロハンテープが茶色くなってたりしています。

それでも、ここに描かれているカラフルな動物たちは当時のまんま。

ページをめくるたびに次々にあらわれるユーモアたっぷりでかわいらしい生き物たちは、いつ見てもワクワクします。

 

 

 

『くまさんくまさんなにみてるの?』

くまさん くまさん なにみてるの? (ボードブック)

なにを見ているのか尋ねられたくまさん、

あかいとりをみている

と答えます。

ページをめくるとあかいとりが登場し

とりさんなにみてるの?

と尋ねられ

きいろいあひるをみてる

と答えます。

ページをめくると黄色いアヒルが登場し…

という具合に、尋ねられたいきものが答えると、次のページでそのいきものが登場する仕掛けになっています。

茶色いくまや白い犬など見慣れたのもあれば、青い馬や紫のねこといった現実には見たことのない色の動物もいます。

一匹ずつ、それぞれがどーんと大きく見開き2ページに描かれている迫力満点の絵。

ハッとするほどあざやかな色使いも特徴的。

歌うように繰り返される言葉は、耳に心地よく読み手も楽しい気持ちになってきます。

くまさんから始まった「なに見てるの?」ですが、最後から2つめに登場するのはおかあさんです。

おかあさんおかあさん、なにみてるの?

お母さんが見ていたのは、おわかりでしょう?

そして、子どもも大人もみんなが心満たされて笑顔になれるしめくくり。

それは読んでみてのお楽しみ!

ぜひ手にとってみてくださいね。

 

『ね、ぼくのともだちになって!』

ちっちゃなねずみくんが友だちを探していろんな場所に出かけます。

そこで出会った動物たちに

ぼくのともだちになって!

と声をかけるのですが、なかなか

うん!いいよ!

という返事がもらえません。

ウマやライオン、ワニやキリン、とまあよくこんな大きな動物たちめがけて行ったもんだとねずみくんのその勇気に驚きます(笑)

そして努力のかいあって、最後にとっても素敵な友だちにめぐりあえたねずみくん。

ねずみくんとお友だちが一緒にいるときの表情、たまらなくカワイイ!です。

 

そして、ねずみくんが歩いている道が、実は道ではないことが最後にわかるのですが、ここでみんなが

あっ、これは◯◯だったのか!!

と驚く仕掛けも用意されています。

「色彩の魔術師」(後述のコラムより)とよばれたエリックカール氏の描くカラフルな動物たちはここでも健在。

次はどんな動物のところにいくのかな?

ページの端にチラッと見えるヒントをたよりに想像しながら読み進めるのも楽しい絵本です。

 

 

さいごに

 

5月28日の新聞のコラムで、作者のエリックカールさんの訃報を知りました。

エリックカールについての編集手帳

ページに穴の開いた絵本を初めて作ったのが日本で、アメリカの出版社が躊躇した本の制作を日本がやってのけたという話は初めて知りましたが、誇らしい気持ちになりまた。

カール氏からのメッセージには、心あたたまる思いです。

 

 

懐かしい絵本を開くと、どれだけ時間の隔たりがあってもそれを飛び越して、あのときの光景が一瞬にしてパッとよみがえってきます。

お金では絶対に買えないかけがえのない時間をくれた絵本たち。

そんな絵本の世界をこれからもたくさんの子どもたちに知ってほしい、

心からそう思います。

 

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