ちょっと一息、お茶でも飲まない?
そんな時、何を飲みますか?
緑茶?
紅茶?
それともコーヒー?
私が子どもの頃は、お茶、といえば日本茶でした。
茶筒のフタをポン!とあけて、急須にお茶の葉を入れ、そのうえからお湯を注ぐ、湯呑にお茶を注ぐ音が耳に心地よく、湯気といっしょに広がるお茶の香りにホッとする、それがどこにでもある日常の風景の一つでした。
が、私も最近は急須を使う機会がめっきり減りました。
お茶は飲みますが、緑茶よりは番茶や麦茶、今はもっぱら万能茶を飲んでいます。どれも茶葉をパックに入れて(そこは自分でやります)煮出すお茶、なので、急須は使わなくなりました。
お客様が来られた時も、コーヒーか紅茶です。
実家の両親にきいても、
日本茶を飲むと眠れなくなるからいつもお番茶を飲むようになったわ、
とのこと。
さらに今の10代、20代の人たちの中には、日本茶といえばペットボトルで飲むもの、「おーいお茶」か「伊右衛門」しか知らない、とか「急須ってなに?見たことないんだけど」、という人たちもいるそうです。
私自身あまり緑茶を飲んでいるわけではないけれど、そういう話を聞くとなんだかね、ちょっと残念というかさみしいというか。
急須は持ってなくてもいいから、入れたてのお茶の香りや美味しさは知っていてほしいな、と思いますね。
ドリップで入れる日本茶「Drip Tea」
急須に縁遠くなった世代にも、急須を知らない世代にも、おいしい日本茶を知ってほしい、味わってほしい、癒されてほしい、そんな思いで開発されたのが、今回紹介するDrip Tea(ドリップティー)です。
一人分の個装になっていて、パックを開けてカップにセットし、お湯を注げばすぐ飲める、ドリップコーヒーと同じ要領です。
ティーカップやマグカップ、小さめのティーポットでも使えるドリップパック。
お湯を冷ましたり、出がらしの茶葉を捨てたりする手間がなく、気軽にお茶を入れることができます。
ドリップティ 味は5種類
ドリップティには5種類のお茶があります。
煎茶 春時期の若い葉だけを使用し、生葉本来の豊かな味わい
煎茶・カモミール 煎茶に穏やかなカモミールの香りがプラス
釜炒り茶 茶葉を窯で炒って作ったお茶
紅茶 やさしい甘みのある国産茶葉を使用
京番茶 いぶしたような香りのある番茶
商品説明より引用
どのお茶も ポットの熱い湯でいれても苦味が出にくい茶葉を使用し、一煎、二煎、三煎とお湯を継ぎ足して、五煎ぐらいまでは悠々と使えました。
日本茶をおいしく入れるための工夫
茶葉の入った袋(ドリップバッグ)には、日本茶を美味しく入れるための工夫がされています。
たとえば
1.大きさ
日本茶は、お湯の中で茶葉をゆっくり開かせるとおいしくなります。
このドリップバックには、お湯を含んだ茶葉がのびのびと広がる空間が確保されています。
2.素材
また、ナイロン製のメッシュ生地でできた袋は、しっかりお湯を通すので茶葉がよく開きます。
3.構造
カップの縁にかけるフック部分は、湯呑み以外でもフィットするような構造になっています。
ティーカップ、マグカップのほか小ぶりなティーポットにも使えます。
Drip Teaはチョイ足しの味変で、未体験のお茶が楽しめる
ドリップティーにはplusシリーズというセット商品もあります。
これには茶葉といっしょにチョイ足しの素材が別途ついています。
たとえば
釜炒り茶には茶葉と別に玄米がついてきます。
なーんだ玄米茶か、ですって?
実はわたしもそう思いました(^_^;)
でも
煎茶+山椒とクロモジ
はどうですか?
京番茶に+スパイス、
もありますよ。
名前を聞いただけではちょっと想像がつかない味ですよね。
このplusシリーズは、一煎目はお茶だけの味を楽しむ、二煎目以降には素材をプラスして味変を楽しむ、そんな飲み方ができます。
ありそうでなかった、ちょっと面白い飲み方でしょ!
ドリップティ全種類を飲んでみた!
ドリップティ5種類とplusシリーズ5種類、全部で10種類のお茶を飲んでみました。
お茶は沸騰してから火を止めて5分ほどおいたお湯、90℃くらいでしょうか?(測ってないけど)を使用しました。
★ 煎茶
昔ながらの緑茶の風味が豊かです。
お湯の温度が高いせいか、苦味が出てしまいちょっとちょっと残念でした。
★ 煎茶+山椒、クロモジ
山椒のツンとした香りとキリリとした味はインパクトあり。山椒と日本茶って相性がいいんだなぁと思いました。
クロモジは茶道の和菓子に添えられた楊枝で知られている木ですが香り成分にはリラックス効果がありますから、ホッと一息つきたいときには、もってこいです。
★ 煎茶・カモミール
カモミールと言えば、リラックスのハーブの代表格です。日本茶のやわらかい香りに甘さが加わって、穏やかな香りになりました。味はカモミールティに近いけどちょっと緑茶も入っているという感じ。
★ 煎茶・カモミール+ライム・アップル
煎茶・カモミールにドライフルーツを入れて飲むお茶ですから、とってもフルーティー。さわやかです。ドライアップルは食べちゃいました。
★ 釜炒り茶
苦味が少なく、さっぱりしています。煎茶より甘くてまろやかでした。
熱いお湯でも苦くないのがよかったですね。
★ 釜炒り茶+玄米
玄米の香ばしさがとても気に入りました。
玄米が別包装されているので、袋を開けた時の香りがとてもいいんです。
その香りが長く続いてお湯を継ぎ足してもずっと楽しめました。
★ 紅茶
国産の紅茶ってあまり飲んだことがなかったのですが、やさしい甘みがあっておいしかったです。
★ 紅茶+ゆず・シナモン
紅茶にはレモンがつきものですが、ゆずとシナモンをプラスしてみると、レモンよりやさしい酸味とちょっと和風な香り。で、シナモンの香りでスイーツっぽさがあって、おいしかったです。
★京番茶
普通の番茶と違って、いぶしたような香り。煙っぽい香りが正直なところ、ちょっと苦手でした。好き嫌いがわかれそうです。
★京番茶+スパイス
スモ―キーな番茶に入れるのは、スターアニス、カルダモンなどスモ―キーに負けないエスニックな香りのスパイスです。
これもちょっと好き嫌いが別れそう。私は苦手でした。
自由に楽しめるのがいい!
日本茶というと、作法とか入れ方とか、昔からの伝統があるだけに堅苦しく感じてしまうこともありますが、ドリップティはそんな堅苦しさから開放してくれます。
お湯を注ぐだけでいい、
温度を気にしなくてもいい、
いろんな素材をまぜてもいい、
マグカップでもいい…
伝統的な飲み方を継承しつつ、これまでになかった日本茶の楽しみ方もあっていい、日本茶を身近に感じられるの見方として、ドリップティのような形もアリだと思ういました。