今日は土曜日、私は朝から晩まで仕事でした。
あと1時間ほどで仕事が終わるころ、
どどおーん、
と地面が震えるような大きな音が立て続けに聞こえてきました。
なんだなんだ?
雷か?
どこかで夕立か?
その場にいたみんな、驚きました。
でも実はこれ

それは近くの川の向う岸から打ち上げられた花火の音。
今日は秋の花火大会だったのです。
実は、私は大の花火好きで、
打ち上げ花火の音が聞こえてくると、もうじっとしていられない性分。
子どもの頃、毎年、実家から花火が見えるという恵まれた場所に育ったせいかもしれません。
どーん、どーん、どどーん、
と花火が打ちあがるたびに、
そわそわ そわそわ。
落ち着かない
花火 見たい!!
同僚に、ちょっとだけみてくるね。
と外の様子を見にいくと

うわぁ!
きれい!
ちょうど花火が見えるではありませんか!!
思っていたよりずっと大きく見えました。

生垣や、電線や、障害物があるけど、半分以上は見える!
土曜日ということもあって、仕事は半ば開店休業状態。
ということもあって
仕事が終わるまで残りの十数分ですが、花火見物のお許しが出ました。

風が強かったことがかえって幸いして、
花火が次々に打ちあがっても
残った煙に消されることなく、どれもきれいに見えました。

花火を見ながら、私はふと3年前に106歳で亡くなった祖母のことを思い出していました。
実家のちかくの川辺で毎年夏にあった花火大会に、いっしょに出かけたこと。
ひ孫(私の子ども)が生まれてからは、
祖母と私とひ孫たちで見に行ったこともありました。
打ち上げられた花火が目の前の川面に映って、
見上げても見下ろしてもとてもきれい!
ひゅーっ、どどーん、
ドーン、バリバリバリッ
空が割れるような、お腹に響く大きな音にもワクワクしました。
おばあちゃん、見てる?
きれいやなぁ
祖母に話しかけながら短い秋の花火に見とれていました。

はぁ~、ほんまにきれいやなぁ~
祖母の声が聞こえたような気がしました。
楽しそうに笑っている祖母の顔が浮かびます。
急に涙があふれそうになるのをぐっとこらえて
建物内に戻りました。

もし、今日この時間までのシフトじゃなかったら
見られなかった花火です
もし、今日、この場所の勤務じゃなかったら(ほかにも勤務先があるので日によって違うのです)
見られなかった花火です
さらに
今日は午後から風がものすごく強かったので
花火大会は1時間前まで
開催するか中止にするか検討されていたようです。
だから
もしかすると
この夏、花火を見られなかった孫へ
祖母からのプレゼントだったのかもしれません
今日、10月18日は
偶然にも祖母の命日でした。
おばあちゃん、ありがとうね