先日、生まれて初めて黄緑色のなすを食べました。
知人が畑でとれた野菜を送ってくれたのですが、その中にその黄緑色をしたなすも入っていたのです。
茄子紺(なすこん)という色の名前にも使われているように、なすの色といえばあのつややかな青紫を思い浮かべます。
それが、形はなすなのに色が黄緑って…
変な感じ。
知らない人が見たら、
まだ色ついてないのかな?
と思ってしまいそうです。
でも、これ、れっきとしたなすの一種です。
そんな、黄緑色のなすを紹介します。
黄緑だけど「青ナス」というなす
この、黄緑色のなす、皮の色は違いますが切ってみると中は普通のなすと同じです。
形は、ごく一般的な長細いのと米なすのように丸いのがありました。
青なすは、普通のナスとおんなじように焼いたり煮たりして食べられるんだって
じゃあ、いつもの簡単なレンチンで作る煮びたしにしてみよ!
というわけで…
「青なすの煮びたし」
できました。
色が違うと印象がかなり違っています。
なすと知ってるからなすの煮びたしに見えるけど、知らない人が見たら
これは何だろう? って。
多分なすには思えないでしょう。
食べ物の色って、とても重要ですね。
さて、食べてみた感想は…
トロトロしてやわらかいよ、美味しい!
いつものなすとほとんどいっしょだけど、ちょっとだけ皮がかたいかも。
火を通すと普通のナスもやわらかくなりますが、紫のナスはクタッ、青なすはトロトロという感じです。
やわらかさの食感が青なすの方が「クリーミー」って感じでした。
「青なすのカレー」
そこで、今度はカレーに使ってみました。
青なす以外は、豚肉、じゃがいもニンジン、タマネギなどごく普通の材料です。
なすはイチョウ切りにしてみました。
煮びたしではちょっぴりかたいと感じた皮も、ぐつぐつ煮込むとどこにあるか分からないくらいにとけてしまいました。
形はなくなったけれど、
カレーにいつもとは違うポッテリとしたトロミがつきました。
ルーのトロミとも、片栗粉のそれともちょっと違う、青なすのクリーミーなトロトロが残ったみたい。これが大変好評で、
わ、わ、わ、おいし〜い! いくらでも食べられる~!
と、明日のカレーが残らないんじゃないかって心配になるくらい絶賛され、次々とおかわりが出ました。
スーパーにも売っていました
いままで気づかなかったのですが、野菜売り場でよく見てみると、ありました。
青なす
普通のナスは透明なPP袋に入ってどさっと積み上げられていますが、青なすは別の場所にありました。
普段使いの野菜とは別のディスプレイ棚に、白いトレーにのせられてラップをかけて並べられていました。
カレーに入れちゃうなんて、贅沢だったかな…
でも、まだまだ売るほどあるって言ってたし、とってもおいしくいただけたのでいいよね。
青なすは「緑ナス」とか「白ナス」と呼ばれることもあるそうです。
めずらしい黄緑色のなす、
大変おいしくいただきました。
ごちそうさまでした!!
「青なす」は果皮が緑色のなすの総称で、「緑なす」とも呼ばれます。濃い緑色のものや淡いグリーンのもの、濃淡の模様が入ったものなどさまざまで、長いものや丸いものまで形や大きさもバラエティー豊かです。
普通のなすはアントシアニン色素によって皮が紫色をしていますが、青なすはその色素を含まないため緑色になります。ちなみに淡い緑色のなすを「白なす」と呼ぶこともありますが、当サイトでは緑色のものは青なすに分類しています。
青なすは皮がしっかりしていて、加熱すると果肉がとろけるような食感になるのが特徴。甘味があって口当たりがソフトなので、焼きなすや煮物、揚げ物などいろいろな料理に活用できます。
埼玉県の伝統的な品種「埼玉青大丸なす」は、大きめの巾着型で、明治時代には奈良漬に使われていました。「埼玉青なす」とも呼ばれ、皮は明るい緑色で、大きなものは1つで300~400gになります。果肉は締まっていて煮崩れしにくく、煮物や揚げ物、焼き物などに最適。現在は埼玉県の比企郡や深谷市などで栽培されていて、地元では「なすのジャム」のような珍しい加工品も作られています。
鹿児島県には、皮が黄緑色で長さ20cmほどになる在来種の「薩摩白長なす」があります。地元では「白ナス」と呼ばれていて、皮はややかためですが果肉はやわらかく、焼きなすや煮物、揚げ物、炒め物などいろいろな料理に使えます。また「薩摩白丸なす」という在来種も同じような黄緑色で、こちらは卵形をしています。「旬の食材百科」よりhttps://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/nasu_ao.htm