だれでも一つや二つ、苦手な食べ物はあるものですが、子どもの時は嫌いだったのに大人になったら食べられるようになったりすることもありますよね。
わが家の場合も長男はなす、長女はトマト、そして次女はきのこが苦手。
好物はいっしょなのに、嫌いなものは異なるのが謎でした。
おんなじ食事を用意しているのに、なんでそうなる?
と思っていましたが、いつのまにかみんな食べられるようになりましたよ。
あれ?これ嫌いじゃなかったっけ?
というと、
それは昔の話でしょ、
なんて言い返される今日この頃です。
大キライだったきのこを娘が食べるようになったワケ。
わが家の次女はきのこが大キライでした。
においも食感もムリ、ムリ~
そう言って、たった一口たべるのも大騒ぎ。
そして、彼女は自称「ベンパー」です。
ベンパーというのは、彼女の造語。
ベンパーの意味は、
ベンピノヒト (便秘の人)
女性は特に、なりがちな便秘ですが、彼女もその一人。
1週間出ないこともあった、というくらい、頑固なベンパーでした。
でも、最近嬉しいことに、あることがきっかけで彼女のベンパー度がかなり下がってきました。
今は2日に1回くらいのペース、1週間に3~4回は出るようになった。
との報告を受けました。
原因は運動不足?
娘が頑固な便秘に悩まされているのを告げられたのは、高校生になってからでした。
中学生の時も出てなかったらしいのですが、お腹が張るような感じはあっても痛くないし、気分が悪くなるわけでもなかったので、それほど気にしていなかったみたいです。
一方、彼女の兄や姉は食べたら出る体質?で、1日に2度出たりもすることもあるほどだったので、まさか妹だけがそんなガンコな便秘に侵されているとは思っていませんでした。
それに、自分も便秘の体験は少なくて、妊婦のときの臨月近く、お腹がパンパンに大きかった時の便秘くらいでしたので、そこまで出ない人のつらさがわかっていなかったのです。
娘が便秘になった原因を考えてみると、
1 菓子パン大好き! 肉大好き!
彼女の部屋のゴミ箱には、私が買った覚えのない菓子パンやお菓子の袋がよく捨てられていました。「なんでバレるのにこんなとこ捨てるのかね?」と呆れるほどに。
あとは、野菜より肉が大好きなこと。
子どもたちに食事の盛り付けを頼むと、どちらがやってくれたか一目瞭然。
野菜も肉もモリモリ食べる姉はどちらもたっぷり、それに対して、妹は肉が3で野菜は1程度。野菜不足が便秘を招いたのは間違いないと思われます。
2 運動量が少ない
学校が家から歩いて3分という近さでした。さらに部活は吹奏楽部。顧問の先生は運動嫌いで、基礎体力作りも「無理はしなくていいよ」という甘さ。
同じ中学に通っていたけれど、姉はバスケ部だったので、圧倒的に運動量が違います。
3 就寝時間が遅い
ちいさいころから、兄や姉が寝る時間まで起きている癖がついてしまっていたのもよくなかった。保育園でお昼寝をしているので、9時、10時でも平気。そのせいなのか、今でも一番の夜更かしは彼女です。
まだまだほかにも原因はあるかもしれませんが、高校生になってからは、自分でもなんとかせねばと思い始めた彼女。
ヨーグルトを食べたり、私が毎日食べているおからの蒸しケーキを食べるようになったり、オリーブオイルを意識的に(みそ汁やスープに入れて)摂ったり、納豆とキムチを食べたり、いろいろやってたんです。
が、 便秘は頑固でなかなか解消されなかったみたいです。
ところがある日、そんな彼女からうれしい報告が!
週に1度のお出ましが、3,4回は来るようになったそうなのです。
その理由は、今まで嫌いで絶対に口にしなかった食材を食べるようになったからです。
さてその食材とは?
きのこです。
あの匂いがイヤだ、食感も苦手、きのこだけは絶対無理!!
と言っていた彼女。
少しでいいから食べてみたら? と言っても絶対に食べなかったのに。
それがなぜ彼女が食べ始めたのか… なんでかな? ネット情報かな?
ともかく
シイタケ食べたら出た!!
と報告にきました。
よほどうれしかったようです。
それ以来、私がどれだけ言っても避けてていたキノコを自分から進んで食べるようになりました。
きのこの手軽な食べ方
野菜が高騰していたときも、安値安定だったきのこ。
彼女の便秘のためならば、と以前にもましてせっせと、切らすことなく食卓に出しました。
いちばんよく食べるのはきのこのマリネ。他の野菜とあえたり、スープにしたり、使い道がいろいろあって重宝します。もちろんそれだけで食べても十分おいしくいただけて、作り方も簡単です。
そして、炒め物などにはテレビなどでもおなじみのミックスきのこが便利。
シイタケ、マイタケ、えのきだけ、エリンギなど何種類かのきのこをばらばらにほぐしてジッパー付きの袋に入れて、冷凍するだけ。
買ってきたきのこを生のまま一口大に切って冷凍するだけで作れます。
使い方も簡単で、冷凍のままでほしい分だけスープや炒め物に放り込んだらおしまい。炒めたり、みそ汁に入れたり、何にでも使えますし、冷凍した方が生で使うよりおいしくなるので、まだミックスきのこを使ったことがない人には絶対おすすめです。
4キロ減のおまけつき
彼女がきのこを食べるようになって、さらにうれしいことが起こりました。
学校の身体検査でのこと。
体重が年と比べて4キロも減ってた!そうです。
ダンス部の部活動を引退し、運動量は減っています。
食事の量は変わった気配がないし、アイスやお菓子も食べていたので、食事制限はしていません。
それでも4キロ減ったというので驚きました。
きのこは食物繊維が豊富で腸の働きを活発にしたり、コレステロールや脂肪の吸収を妨げる働きがある食材といわれています。
毎日食べるようになったことで、そうした効果が出てきたのかもしれません。
お腹がスッキリすることが気持ちいい、ってことを実感した次女は、自分にとって「最後の砦」だったきのこをやっと打ち砕くことができ、明るい未来?に向かって歩きはじめましたとさ。
めでたし、めでたし